高血圧のおばあちゃん | 新♪ここだけの話♪♪ ~スッチー編~

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空の上のおもしろい話、つつみ隠さずぶっちゃけます♪

あれは、いつかの南の島行きの便

機内後方の5人席に3人のお子様連れのご夫婦が

いました。お子様方は、3人姉妹。一番上のおねえちゃん

でも推定年齢8歳ぐらい。それなのに、ご両親(?)が50歳

超えてる感じ。。。


   んー、遅く出来た子供ちゃんなのかしらん・・・

興味深い私は聞いてみました。


        「お子さまですか?」


「いえいえ、孫なんですよ。」


        「あー、なるほど。では、お子様のご両親様は別のお席に?」


「い~え、あの人らは会社してるから来られへんから、私らが

連れて行くんですよ。」


孫を連れて、ニコニコ嬉しそうなご夫婦

飲み物のサービスが終わり、今からご飯のサービス!と思ってたら

アメリカ人スッチーに呼ばれた。


「日本人のおばちゃんが、倒れたで!!!」


南の島便では、よく人が倒れます。だいたい毎フライト、平均して3人は倒れる。

条件としては大体、以下の3つです。


仕事を片付けて旅行に行くせいか、疲れている→気分はうかれてる

  からビールを飲む。

  機内では気圧の関係でアルコールは普段の3倍~5倍まわるのです。

  →気分が悪くなってトイレに行こうとして気を失って倒れる。。。

  (軽い貧血?)


、酔い止めの薬や風邪薬を飲んでいるのに、アルコールを飲む。

  薬+アルコールで倒れる。


、中高年の方に多いが、高血圧の薬を飲んでるのに、機内で浮かれて

  アルコールを飲む。→血圧が上がり倒れる


また、そんなところだろう・・と思いながら機内後方に行きました。


   あ・・・さっきのお孫さん連れのおばあちゃんやん・・・∑ヾ( ̄0 ̄;ノ


おばあちゃん、最初は意識がなかった。ほっぺたをたたいて呼びかけると

すぐに意識を取り戻しました。


「き、きぶんが・・・悪くなったから・・・トイレに行こうとおもって・・・」


おじいちゃんによく聞くとやっぱり、高血圧で血圧のお薬を飲んでいるらしい


        「機内でアルコールは飲みましたか?」



「いーえ、飲んでません。」



おじいちゃんとおばあちゃん、口を合わせてそう答えた。

横になりたいというおばあちゃん。パーサーがビジネスクラスの席で横になって

いいと言ってくれたが、おばあちゃんは、立とうとすると倒れてしまうのでお孫さん

たちの3席をゆずってもらい、寝かせた。

ご飯のサービスが始まった。お孫さんたち、3人ともおばあちゃんのことが

心配で、目に涙をためている。ご飯を食べるように勧めても、首をふって

ジっとおばあちゃんを見つめていた


        心配やんね、そうやんね・・・(T▽T;)


お食事のサービスが終わり、パイロットが2人掛りでおばちゃんを抱え、

ビジネスクラスに運んでいった。酸素ボトルを吸いながら


「だいじょーぶです。」


と真っ青な顔をして言うおばあちゃん。ゆっくりしてください・・と告げて

お孫さんたちのところに行った。


         「おばあちゃん、今、ゆっくり寝てるから、ご飯たべ~。おいしいよ♪

         ジュース何がいい?パイナップルジュースもあるよ♪」


とお孫さん三人のところに言いに行った。が、三人は今にも泣きそうな顔

首をふるばかり・・・


    おばあちゃんのことが、心配で何ものどを通らないんやね・・・・・・(ノ◇≦。)

    お母さんでもいてくれたら、安心するやろうに・・・(ノω・、)


機内にお医者様がいなかったので、パーサーと機長の判断で

南の島到着後おばあちゃんのために救急隊員を用意することにした

アルコール無しで高血圧の方が倒れるのは、やっぱり何かおかしいという

判断だった。3時間ほどしてから、おばあちゃんの様子を見に行った。


         「南の島ご滞在中も心配でしょうし、救急隊員をドアのところに

         ご用意しますので、飛行機下りられてからすぐ、診てもらって

         くださいね。」



「そんなん、いいですわ。」


         「いえ、ご家族も心配でしょうから。」


「孫たちに・・・あの子らに・・・・・わるいから・・・・

せっかくの旅行やのに、私がこんなんなってしもうて・・・

おもしろない思いをこれ以上させたくないんですわ。」


と言って、泣き出してしまった。


    お互いを思いあって、いい家族やな~(´□`。)


しかし、もう機長が南の島の空港にそのように指示を出してしまって

いるし、アルコールを飲んでないのに倒れるのは心配ということなので、

一応検査を受けてください。と説得した。


南の島に到着した。救急隊員が車椅子でおばあちゃんを連れ出した。

飛行機を降りたゲートのところで、私は通訳を頼まれた。

色々な検査がされ、救急隊員の判断ではおばあちゃんはもう大丈夫

ということだった。「最後に血の検査をします。これで、終わりです。」

お孫さんたちも安心してきたのだろう。機内で私があげたチョコレート

三人で分け合っていた。


       そうよね、安心したらお腹すいてくるよね・・・(*´σー`)


「ん?」


救急隊員が眉をひそめた。


            「なに?どしたん??」


「もうひとつ、検査するわ。」


救急隊員が出してきたのは、TVの飲酒運転取締りシーンでも

見たことがあるようなアルコール検査セット


      ん?( ̄□ ̄;)


・・・検査結果は・・・・・・・・・アルコール反応あり・・・


      飲んでたん?!?!おばあちゃん!!!(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)


私は目を見開いて、おばあちゃんの顔を見た。バツの悪そうな顔・・・


「えへへへ・・・すいません。ちょっとね、一杯だけビール飲んだけど、

いつもは大ジョッキいけるから、あんなん飲んだうちに入らへんから・・

だからね、孫たちにも、言わんとってよ~!ってゆうてたんよ。」


      ・・・・・・・だからか。だから、この子達はおびえた感じで、ご飯も

      のどを通らなかったんや。ウソつかされてたから・・・・(=◇=;)

      

心配して損した気がして、むかついた。が、ウソをつくことから

開放された子供達の安心した表情を見て、こう言うしかなかった。


           「か・・帰りは飲まないでくださいね・・・( ̄ー ̄)」


高血圧の方は、どうぞ機内でのアルコールにはお気をつけください。。。。