飛行機の中には、あの手この手でビジネスクラスに
アップグレードしてもらおう・・・と試みる人が各フライト
に一人はいます。
私が最近すごいな~と思ったのは・・・・・
南の島からの帰り便。
お客様が搭乗中、機内後方のお座席の人に呼ばれました。
行ってみると、真っ黒に日焼けした4人の家族。子供さん
2人もパパもママも本当にまっくろでした。
よ~遊んできたな~。。。。
「はい、どうされましたか?」
「あの~、前の方の席空いてないですか?」
「エコノミーのですか?」
「いや、ビジネスかファースト。」
「ご気分が悪いとかですか?」
「いえ。家内が、指を骨折してるんで。」
「あら。それは大変ですねえ。この旅行中に?海とかでですか?」
「や・・・・とにかく、ビジネス空いてないですか?」
「9月11日のテロの後、航空会社はお客様を機内でビジネスに移すという
行為を禁止しました。ビジネスクラスがコクピットに近いという理由から
です。もし、それがこっそり乗ってきている連邦航空局員にバレると、
パーサーが停職処分になってしまうんです。」
「いや、、チェックインカウンターでもお願いしたんやけど、
お金払わなアカンって言うし。」
・・・・・当然や・・・・・(@-@)
「ムリなん?骨折してても。」
「それは、今日とか最近に骨折なさったんですか?ひどく痛む
とかですか?」
「や・・・日本出発の前の日やけど・・・」
なんや・・・・・出発前から分かっててんやん (@-@)
「出発、いつだったんですか?」
「10日前」
も~いたないやろ~~~(’~’)
ということで、断らせていただいた。お客様からはお決まりの台詞
を頂いた。
「もう、ここの飛行機は絶対乗らへんぞっ!」
ええよ・・・別に。。。。。
それに、こんなこともありました。
お食事のサービスも終わったころ、機内後方に呼ばれた。
行ってみると、日本人の子連れのお母さん。(推定年齢27歳)
「ちょっと、すいません。私ずっと子供抱いとかなアカンの?!」
は??
「こんな長い間、こんな狭いとこでずっと子供抱いてたらしんどい!!」
知らんし・・・・ほな、自分で2席買ったらよかったのに。
子供ちゃんはけっこう大きな2歳半。お母さんの分しか席を取ってないから、
子供ちゃんは「wrap child」=「お母さんに抱かれる子供」としてお客様リスト
には載っていた。
「本日、満席なんですよ。そして、リストを拝見しましたが、
お母様の分しかお座席を取られてらっしゃらないようなので、
申し訳ございませんが、抱っこしといてあげてくださいますか?」
「え~???重いし。なんとかならないんですか?」
「特にシートベルトサインが点灯しましたら、必ず抱っこして
あげてくださいね。」←意地悪な私。
「でもさあ、ビジネス空いてるんちゃうの?」
「空いてますが・・・・」
さっきのテロ対策としての理由を説明した。
「私みたいな子連れがテロリストに見える?コクピット見たって
興味も無いし。そういうのは臨機応変に対応してもらえません?」
「お客様を移しますと他のお客様も移りたいと言い出す
かもしれませんし、混乱を招きます。これは航空法で
決められたことなんです。」
「柔軟性ないねえっ!!!なにが客サービスよ!絶対
もうこの飛行機は乗らへんわ!」
またお決まりの台詞を頂戴した。。。。
もうそれは聞きあきたよ・・・・・(:-:)