ただいまです♪
ちょっと前にこんなことがありました。
お客様の搭乗がはじまりました。日本人の女性（推定年齢
２８歳）が乗ってきました。
この人、なんか目がウツロやわ・・・
その人は、
「後で話があるので、この席まで来てください。いつでも
いいです。」
と言って私に、自分の搭乗券を渡しました。
あとで、彼女の席に向かった。
「お待たせしました。」
「あの・・・言いにくいから、紙に書きました。補足の説明も必要なので
どこか他の人に聞かれない場所で話したいんですけど。。。」
こわい・・・（＠－＠）なに話すん？？
ギャレー内に案内しました。ギャレーに入った瞬間、彼女はメモを渡してきました。
メモにはこう書いてありました。
「Ａ空港からＢ空港（外国の国内線）への機内でレイプされました。
隣に座ってた人に紅茶を勧められて、飲んでから記憶が
ないけど、気づいたらトイレでレイプされてました。関わってる人は
この人たちです。
Ａｎｄｙ Ｍｏｏｒｅ （仮名） ・・・・・ 紅茶を私に勧めた人。一回目に私を
レイプしました。
Ｍｉｋｅ Ｏｒｗｅｎ （仮名） ・・・・ 私の斜め前に座ってた人。二回目気づいた
時にトイレに一緒に入ってた人。行為は
終わってたから向こうも私も服を着てました。
でも、私には違和感があった。
それから、日本人のＴＶディレクターが関わっています。
Ｂ空港に着いてから、空港の大きなＴＶ画面にこの３人が名前と
一緒に映っていて、その写ってる番組の商品で私をレイプする権利
をもらえた。それで、レイプをした感想を３人が大画面で語って
ました。」
・・・・・・・・・ （：－：）意味がわからん・・・・
「あの～・・・・・Ｂ空港は私も今日もいましたし、よくＢ空港には
飛んでますが、失礼ですが、あの空港のＴＶ画面ではＣＮＮという
ニュース番組しか放映してるの見たことないんですが・・・こういう
ローカルのひどい番組が写ってたんですか？」
「ＣＮＮからこのときだけ急に、画面が切り替わったんです！空港の映像になった！」
「それで、レイプというのはどうして気づいたんですか？」
「体に違和感があります。それからパンツも位置が違ったから。」
「この３人と面識はありますか？」
「ないです。」
「そういう番組があるとしたら、なぜ、お客様が選ばれたのかは、
わかりませんか？」
「一切わかりません。誰でも良かったんじゃない？」
「番組の景品がレイプっていうのは、常識では考えられない
ですね。それにそんな番組、ひどすぎて放映権が得れるの
でしょうか・・・・？それから、その機内では乗務員には
このことを話してらっしゃらないんですか？」
「あの・・・・・、なんか・・・・信じてくれてないみたいですよね。」
「いや・・・そういうわけじゃないんですが・・・」
「国内線のときは、レイプされた直後で私もショックで
誰にも言えなかったんです。でも、それがＴＶ番組だったって
知って、しかもその三人がＴＶですっごいひどいこと言ってたんです。」
「例えば・・・？」
「あいつのは最悪やったとか、胸がちっちゃくて子供かと
思ったとか。。。」
「それは、ひどいですね、公衆の面前で。というか・・
申し訳ないのですが、私にはこのことに今の時点で
どういう対処ができるのか分かりません。パーサーに、
このことをお話してもいいですか？」
そう言って私は、いろんな意味でドキドキしながらその場を離れた。
・・・・・そんな番組あると思う？？
それから、あの空港でＣＮＮ以外が流れてるの見たこともないし。
？妄想？
パーサーに一部始終を話した。
「は？作り話だ！そんな番組、オレの国で放映してみろ！その放映した奴らは
絶対に死刑だぞ。それに、その番組が空港のＴＶに写ってたなんて有り得ない。
だからレイプも作り話かもしれない。だってあの画面には、ＣＮＮ以外
流してはいけないんだ。ＣＭもダメなんだぞ。彼女は精神に病をきたして
いるんではないか？オレが聞きに行く。」
パーサーは勇み足で彼女の元に向かった。
「ハーイ。僕は今日のパーサーです。さっき話を彼女から
聞いたけど、どういう番組だったのかな？それから、その
番組になんであなたが出場したんだい？番組放映の話は
ウソなんだろう？本当のことだけ話してくれないかな？」
し～ん・・・・
私もパーサーも、彼女の発言をじっと待っていた。１分ほど経過してから
彼女が言ったことは・・・・
「はい。もう大丈夫です。」（日本語）
ん？なにが？（：０：）
パーサー 「この人なんて言った？」
「・・・・・大丈夫です・・・・だってさ・・・・。」
パーサー 「あ？」
「いや、大丈夫じゃないよ。君は大変なことに巻き込まれたんだろう？
日本に着いたら、救急車を待たせておこうか？それで、すぐ病院に
診断に行けるから。」
し～ん・・・・
「相当、ショックだったんだよね。分かるよ。君は、普段は病院とか
行ってるのかな？かかりつけの病院とかある？」
し～ん・・・・
パーサーと私は急に何も話してくれなくなった彼女に、なすすべもなく
立ちすくんでいた。そこに彼女の席のあたりを担当していた外国人
スッチーがやってきた。
「どしたん？」
「や、別に。。。なにもない・・・」
「ふ～ん。あ、その子、英語全然できへんねん！だから、
あんたに後でその子の席に行ってもらおうと思っててん。
さっきさ、その子がなんか雑誌見せて指差してるから、見たら
アメリカへの入国書類やったから、あんた日本人やし日本に
帰るんやから何もいらんよ～って言うてん。それやのに、
ず～っと指差して笑ってんねん。イエスイエス～、ギブミー
言うて。。。だから、説明したげてね！」
・・・・・・・・・・ まじ？！ほな、どうやってその番組の
内容わかったん？やっぱ作り話？！聞いたんねん！
「お客様、失礼ですが英語分かりますか？」
「はい、わかります！なんでですか？」
「いえ・・・ちょっと・・・・・」
パーサーに説明した。パーサーは、いじめっこの顔を私に向けた。
パーサーは、彼女の背中をさすりながらやさし～い口調でこう
言った。
「ウソつきのね～ちゃん。大人になってウソついたら、バチあたるよ～。
英語わからんねやったら、その番組の内容もわからんやろ～。
オレの貴重な時間をどうしてくれんねんな。オレご飯もまだやねん
からな～。お前、一言あやまれ～。ややこしいヤツやな～。」
聞いてた私はドキドキしてた。
もし英語分かってたらどうする？！
彼女は私に向かってこう言った。
「今日のパーサーは優しいですねえ♪こんな優しい言葉を
いっぱいもらえたら、少し頑張ろうと思えます♪」
「あ・・・・そ・・・・・そうですねえ。。ハハハ・・・」
（＠－＠）
「それで、あの、今回のことは私たちも会社に報告させて
頂きます。乗客者名簿から、彼らの正体も調べるんだと思い
ますので、日本で警察に行ってください。あと、日本到着の際に
救急車を用意しましょうか？」
「いりません。自分で病院行きますから。」
後日談であるが、彼女が挙げた名前の男達は確かに実在して
いたし、その飛行機に乗っていたが番組のことはもちろん
彼女のことは一切知らないと言っている。Ｂ空港はそんな
番組は放映していないしＣＮＮしか放映できないシステムに
なっているという。そして、彼女には、精神病院に通っていた
という経歴がある。。。。。。。
真実は ？！？！