クレイジースッチー | 新♪ここだけの話♪♪ ~スッチー編~

新♪ここだけの話♪♪ ~スッチー編~

空の上のおもしろい話、つつみ隠さずぶっちゃけます♪

今回は、こんなことがありました♪


出発のゲートに行くと、ある外国人スッチーが目に

入りました。


    あ・・・・最近見ないと思って安心してたのに、今日はこの人がパーサー?!                                         

                                                                   何年か前、最初に彼女と飛んだとき他の外国人乗務員が全員

「今日のパーサーは、クレイジーだから気をつけろ。」

と私に言ってきました。


     ふ~ん。でも、うちの会社、変な人ばっかりやん。

                                                                       その日は、私が日本語のアナウンス担当。アナウンスは、基本的には

外国人パーサーが言ったこと一言一句をすべて迅速に通訳してアナウンス

しなければいけません。パーサーが、「今日の機内サービスについて」

アナウンスを始めました。普通に聞きながら、自分の順番を待っていた私。

固まってしまった・・・・


     おいおいおいおいおいお~~~~い。この人何言うん???

                                                                                  聞こえてきたのは・・・・・・日本語には到底訳したくないアナウンス

彼女の言った内容を忠実に訳すと、こうなります。


「よく、アメリカ人乗務員はサービスが悪いと言われます。それは、

彼女達が生理中だからなのです。今日も、12人中何人もが

生理中なので、サービスには期待しませんようお願いいたします。

また、本日のアメリカ人の男性乗務員はみんなゲイです。お客様

の中でゲイがいらっしゃったら、彼らに声をおかけください。

それでは、13時間のフライトどうぞお楽しみください。」

                                                                               ・・・・・・・・・・・・・・              

       (:-:)日本語ムリだよ・・・・・・


2回目に彼女と飛んだとき、私はビジネスクラスのギャレーでお手伝い

をしていた。飲み物のサービスが終わって、ギャレーに戻ってきた彼女は

こう言った。


「ねえねえ、9Eの男性すっごいステキ。アプローチしちゃおっかな。」


      ふーーん。ムリと思うよ・・・きっと、あなたより20歳は

      若いし・・・・・


お食事のサービスが終わってデザートサービスに入ろうかという時、

彼女が言った。


「うふ。ちょっと仕込みをしてきたわ。9Eに♪」


そんな言葉も無視してたら、9Eの彼がギャレーに入ってきた。

なんか怒ってる・・


    「僕のビーフの上に髪の毛が入ってるんだ。新しいのに変えて

    くれないか?」

                                                                           それを見た彼女、彼の手をとって撫で回しながらクネクネして謝っている。


         きも~(@-@)


と思って新しいビーフを探していたら、彼女が信じられないことを彼に言い始めた。


「たぶんね、その髪の毛はこの日本人すっちーが入れたのよ。

この子、今日朝から機嫌が悪くってさ~。ろくに話もしないの。

ウップン晴らしね、たぶん。」


         はあ???自分の「仕込み」やん!それ!!

         全然、仕込めてへんけど!!

                                                                  とりあえず、怒ってる9Eに新しいビーフを渡して席に戻してから、文句を言ってやろう

と彼女の方に向き直った。彼女は、


「ねえ、わかるでしょう?協力してよ。ね、あなたの髪の毛にしといてよ。

私、彼ってほんとにタイプなのよ。話すきっかけがほしかったのよ。」

                                                                      ・・・・・・・・・・

        (:-:)ひどいよ、おばさん。。。。

                                                                         


そんな感じで悪い思い出しかないパーサー。その彼女とまた一緒に

飛ぶと思ったらウンザリだった。

ブリーフィングが始まった。


           あれ?彼女がパーサーじゃないんや・・・・・・


パーサーは他のスッチー。彼女は、エコノミーで働くという。今回の

パーサーに聞くことにした。


        「ねえ、あの人今日パーサーじゃないんやね。良かった♪」


「あなた知らないの?彼女、パーサーの資格を剥奪されて、しかも

6ヶ月間自宅謹慎してたのよ。これ初フライトみたいよ。」


           お♪それは良かった♪どうせなら解雇して欲しかった・・・ 


お食事のサービスが始まった。エコノミーのお客さんがギャレーに入ってきた。


「すみませんっっ。日本語分かります?」


       怒ってるわ・・・・・・(@-@)


「あそこの乗務員、なんなんですかっ?」


指差した先には、例の彼女


「あの人、チキンかビーフか聞いて、それから渡すときに、

なんか変なこと言ってますけどっ!」


そ~っと彼女に近づいて、確かめることにした。


「Chiken or Beef ?」(チキンかビーフは?)


    「Chiken、 please」 (チキンで。)


「OK。Bird FLU ,Chiken for you。」 (はい。鳥インフルエンザチキンね。)



「Chiken or Beef?」(チキンかビーフは?)

    「Beef, please」(ビーフで。)


「OK. Mad Cow Beef for you。」 (はい。狂牛病のビーフね。)


      ・・・・・・・・・・・(?-?)なに、このオバサン・・・・

                                                                            私は、周りの人に謝りながらイヤがる彼女をギャレーに引っ張って行った。


     「なんで、そんなこと言うの??」


「ジョークよ。日本人だから、英語ワカラナイでしょ?」

     

                 「分かる人もいるから、おこってはるよ!!」

「ふんっ。日本人は、ジョークが分からないのね。」



   はい、おばちゃん、追放。さようなら!!!