どうしても思いのたけをどこかに語りたく、ブログはじめました(笑)
スーパーラヴァーズ2期がアニメではじまり、そこからドップリはまったにわかファンですが、
原作を一気読みし、どうにもこうにも、分析したくなり、
勝手に語らせていただきます。これはただエロいとか、ショタかわいいとか、
そんなレベルじゃなく、神技的に、ふかいーーーーとうなってしまいました。
コピー用紙10枚つかって、流れをまとめ、言葉を読み解くとすんごく面白かったです。
ただただ、つらつら書いていきまふ。
簡単な作品の紹介
・『SUPER LOVERS』(スーパーラヴァーズ)は、
・あべ美幸先生による漫画。略称は『スパラヴァ』。
・現在10巻まで発売されている。連載中
▼ウィキペディアに詳細ありました
https://ja.wikipedia.org/wiki/SUPER_LOVERS_(%E6%BC%AB%E7%94%BB)
あらすじ
高校生・海棠晴(はる)がカナダに住む母春子を訪ねると、施設から引き取った男の子・零(れん)を新しい弟として紹介される。犬と寝る、ご飯は手づかみて食べるような野生児の零だったが、晴の優しさに心を開き、二人はいつか日本で一緒に暮らそうと約束する。
夏休みが終わり日本に帰国した晴だったが、不幸にもその岐路で父と母を交通事故で亡くす。。。
と、とにかくザ・不幸な展開(涙)
5年後、高校を中退しホストになっていた晴の前に、成長した零が現れ、一緒に暮らすという。晴は零を引き取り、双子の弟たち含め4人で一緒に暮らすことになり・・・
とにかく美男子兄弟の胸キュンストーリー!(雑なまとめ方)
ただエロいだけじゃない!セックス=関係性・境界線を表してるんじゃなかろうか?
●1巻~2巻くらいまでは、兄・晴は弟・零と口でキスするのも(って、どうなの?とつっこみたいけど)「兄弟だからフツー」、周囲も感覚が外国人だから、という設定でスキンシップの一環として結構なんなくスルーされています。
●兄・晴は弟・零を「色気のねーガキ」だからと言い、零とケンカする感じで、まだ恋愛対象としてはみていない。の割に、「ただいま」「いってきます」のキスを零からするように言ったりと天然タラシっぷりが怖いです(無意識ですね)。
●零はこの時点ですでに
「俺の好きと、晴の好きは違う」と友達・十全に伝えていて、
晴を「自分のものにしたい」「ずっと傍に居たい」という気持ちがヒシヒシ伝わってきます。
あとからわかりますが、
零がカナダに逃げ帰ったとき、サマーキャンプで零が不在の際、晴が無断外泊しています。
晴はこの時期(夏は両親の命日)に不安定になるのを、他の誰か(女性)で埋めています。
零が「子どもであることに打ちのめされた」瞬間でした。
結局、子どもでいること=晴の傍にはずっとはいれない、いつかは誰かのものになる
ことを痛感したんじゃないでしょうか。
だから、のちのち、子ども扱いされることをすごく嫌がるし、
女の影がちらつくことにもイライラや腹立たしさを隠しません。そりゃつらいですよね。
●兄・晴は、色気なしと言って相手にしなかった零から
「俺はお前の望んでいないことなんてしてほしくない」と言われケンカ
お酒の力を借りて晴は零を夜這いに。
零に拒まれ、「弟のお前なんか本気で手を出すわけないだろ」と言い放つ。
ダメな兄ですねー
「お前が望むなら俺はただの『弟』になる」と宣言されます。
「ただの弟って今までと何が違う?」と思う晴ですが、
零は、弟ではなく一人の人間として傍にいたいわけですから、ただの『弟』としての
ボーダーをひく。つまり、恋人じゃなく、弟して適切な距離を置くという宣言です。
おそらく無意識だと思いますが、晴は敏感に感じ取ったんでしょうね
すやすや腕の中で寝る零の首にキスマーク。
要はマーキングですね。俺の物だよと。
だんだんと話が進むごとに晴のSっぷり、変態っぷりが出てきますが、彼の支配欲、独占欲は結構なものだなと。
●変化する関係性
熱を出した零をお迎えにいった晴。
車中でイチャイチャ。
零「弟は手を出さないんじゃないっけ?」
晴「お兄ちゃんってよんでみ?」 ちゅっちゅ~~
やーーー照!!(いいシーンです)
ここで晴は
「兄貴だけど、呼ばないで欲しいと心のどこかで願ってる」と。
だんだんと、兄弟の関係が崩れ始めていますね
●キスする二人、晴「あーやべーマジ気持ちいー」発言
もうここら辺から、スキンシップの域こえてますねっ(笑)
晴の脳裏に、零に「性欲ってあるのかな?」と疑問が。。。
まだ子どもだと思っているし、まだ零も1人Hすらわかっていない時期でした。
(これも手取り、足取り教えちゃう兄。これはもう、どうなっても仕方ないっすよねー)
●二人の矛盾する気持ち、関係性
晴は最初に零へ
「お前はもうしばらく子供でいて」
「早く大人になっちまったら、お前、俺なんかいらなくなっちまうだろ?」と伝えています。
どこか、零がいつか離れてしまう事、失う事を予感させます。
自分を追って日本まで来た零がいなくなってしまうことへの恐れ。
零には、いつまでも子供でいてほしい晴。
両親を事故で失った晴。
零は、晴が欲しているものは、
「いつも傍に居てくれる優しい家族と自分を必要とする守るべき弟」
そのどちらにもあてはまらないと気づかれ、いつか失望されるのでは、と恐れています
晴に必要なのは、「子ども」で庇護対象の「弟」。
でも、それだと、零はいつまでも晴の傍にいれない。
零にとって、矛盾と葛藤ですよね。
そして、晴にとっても、ただの「弟」として線を零にひかれることは距離を意味します。
晴は零との関係性を通じて、愛情を試している。
母・春子によると、
零は「自分(晴)のことが好きで、自分(晴)のテリトリーからでていかない」、
「自分をとことん甘やかせてくれる」、
「零を甘やかしているようで、自分がしてほしかったこと」
つまり、
零を抱きしめたり、キスしたり、ご飯を作ったり、一緒にご飯を食べたり、一緒に寝る行為は
すべて本当は自分がしたかったもの
昔、母親から与えてもらえなかったものを零を通して、傷を癒しているのでしょうね
母のように無条件で愛してくれる存在
100%絶対受け入れてくれる存在
弟でもなく、恋人でもない「中途半端」が心地いい
彼は「寂しかった」んでしょうね
零と一緒にいることで、癒されたんでしょうね
零にとっては、
弟でいること、子どもでいることは、大好きな晴と居続けるには限界があることを十分理解しています。なんとかして、自分のものにしたい。
その自分のものにする、というのが、零にとっては「晴とセックスする」なんですね
ただの弟でいるよりはマシという考え。
どうやったら、晴とセックスできるかを必死でいろいろアプローチします(かわいー)
●子どもだから、セックスできない
晴が24・25歳、零が15・16歳の設定です
確かに子どもだし、まともな大人だったら手を出さないでしょうね、と
軽く思っていた私でしたけど、そんな簡単な話じゃーーなかったのです。
紆余曲折あり、晴の意識にも大きな変化
ナツに言われた言葉
「逃げてればお前はアイツを本気で相手しなくていい」
「お前が口で何を言おうが零はとっくに気づいている」
から、二人は大人の階段を少し登るわけです(脱衣所でいちゃいちゃ)
少し深堀して考えたのですが、
「アイツを本気で相手しなくていいとは?」
→アナルに指を入れられ達し、恥ずかしさのあまり、大泣きした零に、
「だから俺だって嫌なんだ、やっぱりやめとければ良かったって言われたら俺だって傷つくんだから」
つまり、単純に男同士のセックスで未知の体験を通じて零を傷つけたり、踏み込む勇気に臆病になっている一面。分からなくもないですね、愛しているが故に大事にしたい。
そして、もう一方。おそらく、ここは無意識だと思うのですが、
古高先生と晴の会話
晴「零にはフツーの高校生活を送ってほしい」
古「それがきっと贖罪でしょうから――――」
贖罪。キーポイントですね。
これを無意識にずっと晴は背負っているんじゃないでしょうか。
自分のせいで、父と母は交通事故にあった。
もし、俺がカナダにいかなければ。
もし、零と出逢っていなければ。
つまり、本当の、本当は、どこかで零と出逢ったことを後悔している。
どこかで、出逢ったことを悔いている。
もちろん、零と出逢ったことで幸せをたくさん、たくさん感じ、
傷を癒している。
おそらく、零と一緒に本当に幸せな気持ちを味わえたからこそ、負の、闇の部分に
後半のお話は向き合えるような展開になっているのだと思います
贖罪。
愛する零。
だけど、父と母が死んだ要因のひとつかもしれない。
自分を責める気持ち。
そんな要因となった零と結ばれることへの罪悪感。
また、零を心から愛してしまったら。そんな愛した人を失う怖さ。
無意識にいろんな感情を抑圧している晴。
零に母親の影を投影し、絶対に愛され、愛する存在として
独占欲、支配欲(ドSっぷりがすごい)をどんどん表現する晴。
それらの想いをきっと零を通じて埋めることができたんでしょうね。
きっと幼い頃、与えてもらえなかった感情が子どもの零(8歳~16歳)といて癒されたんじゃないでしょうか。
次のテーマは、17歳の自分を癒す。。
父と母を失い、交通事故後に癒せなかったトラウマ
だからこそ、2度記憶をなくした
晴は零に、彼自身を投影し、愛し、傷をともに乗り越えていこうとしているんじゃないでしょうか。ある意味、そこまで自分を受け止めてくれるパートナーに出逢えたってことだと思うのですが。。。
とりとめなく、描いていきましたが、まだまだ書き足りないけど
何描いてるんだかわかんなくなってきたので、いったんここまでにいたします。
次号が楽しみで仕方ありません
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます