スピンオフ編~東京都豊島区雑司が谷・縁起の良い福包みと尻上がり『大鳥神社』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

東京都豊島区雑司が谷の

『大鳥神社』です。

 

最寄駅は

東京メトロ副都心線

『雑司が谷』。

 

または

都電荒川線(東京さくらトラム)

『鬼子母神前』。

 

どちらからも徒歩3分

石造りの明神鳥居が見えます。

 

1712(正徳2)年に

鬼子母神がある『法明寺』の中に

『鷺明神』として創祀されましたが

明治政府による神仏分離政策により

『大鳥神社』として独立し

『法明寺』参道にあった料亭内に仮遷座した後

旧幕臣により提供された現在地が

永久鎮座の地となりました。

 

出雲国松江藩藩主松平宣維の嫡男が天然痘に罹り

この地にあった下屋敷で療養していましたが

藩主が出雲の『伊奈瀬波岐神社』に祈ったところ

病が完治したことから

分霊を勧請したのが始まりとされています。

 

一の鳥居をくぐると対の狛犬が鎮座しています

こちらが今回の参詣の目的の一つです。

 

向かって右側には

口を開け舌を出した阿形。

 

『尻上がり狛犬』とも言われる

珍しい意匠になっています。

 

左側には

口を閉じ牙を剥き出しにした吽形。

 

こちらも後ろ足を立て

尻上がりの形状になっています。

 

『尻上がり狛犬』は

尻上がりに調子が良くなるに因み

縁起の良い狛犬と言われています。

 

『尻上がり狛犬』の先には二の鳥居

こちらも明神鳥居です。

 

二の鳥居の先には手水舎があります

鳥居を模したような変わったデザインです。

 

手水鉢に彫られた巾着袋のようなもの

これが今回の参詣の2番目の目的です。

 

『福包み』と呼ばれる『大鳥神社』の神紋

神仏分離政策により

『法明寺』から移転する際に

社の下で見つかったもので

他の神社仏閣には見られないそうです。

 

手水舎の隣には

境内社の『西宮神社』があります。

 

江戸時代に『法明寺』にあった時には

恵比寿神が合祀されていましたが

遷座の際に行方不明になってしまいました。

 

ところが

都営副都心線の開通で雑司が谷駅が開業し

地域振興のため『雑司が谷七福神の会』が創設され

『大鳥神社』もかつて恵比寿神を合祀していたことから

雑司が谷七福神の恵比寿神を担うことになり
 えびす宮總本社である

兵庫県の『西宮神社』に分霊を勧請し

2008(平成20)年に小さな社が建立されました。

 

社の隣には

神紋の『福包み』を立体化したものに

恵比寿様が鎮座しています。

 

いつものことですが

ようやく社殿に辿り着きました。

 

現在の社殿は

1982(昭和57)年の竣工です。

 

社殿を護る狛犬

右側には大きく口を開けた阿形。

 

左側には

角を生やした吽形。

 

賽銭箱の上には

『福包み』を立体化した置物があります。

 

神前幕にも『福包み』の神紋が描かれています。

 

拝殿の扉にも『福包み』。

 

一応賽銭を奉納しましたので

不信心者の私にも福が巡って来るのでしょうか?

 

神を信じないものには

ご利益はないのが当たり前ですね

・・・別に欲しくはありませんが。

 

社殿の脇には

もう一つの摂社である

『三杉稲荷神社』があります。

 

かつて日出町(現、南池袋2丁目)にあり

『大鳥神社』の宮司が兼務していた神社で

1967(昭和42)年に

首都高速5号線の開設に伴い

立ち退きを余儀なくされたことから

現在地に遷座しました。

 

参拝を終え境内の外に出ると

玉垣にも『福包み』が施されていました。

 

1日でいくつもの『福包み』を見ましたが

未だ不信心者に福は訪れていません。

 

まあ

不幸に見舞われないだけで十分だと思っています

・・・ひょっとしてそれが『福』?

 

大鳥神社

東京都豊島区雑司が谷3-20-14

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、群馬県高崎市です。