スピンオフ編~茨城県土浦市・歴史的建造物に地元愛溢れる作品『矢口家住宅』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

茨城県土浦市の

『矢口家住宅』です。

 

最寄駅は

JR常磐線『土浦』。

 

駅から徒歩10分弱

蔵や古民家が建ち並ぶ

中城通りに至ります。

 

『矢口家住宅』は

中城通りの一角にある

歴史的建造物です。

 

建物は土蔵造りの商家で

主屋の店蔵(画像右側)と

袖蔵(同左側)で構成されています。

 

建築年は

1849(嘉永2)年です。

 

内部の見学を希望する場合には

通りの向かいにある

土浦まちかど蔵『野村』で

ボランティアの方に申し入れます。

 

この木戸から

ボランティアの方とともに入ります。

 

木戸を入ると中庭のようになっていて

右手に主屋の店蔵が見えます。

 

店蔵の隣には袖蔵があります。

 

店蔵の正面にあるのは元蔵で

慶應年間(1865~67年)に

建てられたものです。

 

こちらの内部には

入ることができません。

 

元蔵は1棟の建物ですが

壁で仕切られた3つの蔵になっています。

 

店蔵に入ると

手前に矢口家の居室

奥に店舗部分があります。

 

居室の壁や畳の一部は

何やら賑やかな飾り付けになっています。

 

『矢口新聞』とはなんぞや・・・

本当に何なのでしょう?

 

矢口家の末っ娘でイラストレーターの

『かえるかわる子』こと矢口祥子さんが

2015(平成27)年4月に始めた

土浦愛溢れる手製の新聞で

これまでに300号以上発行されています。

 

祥子さんは、ずっと土浦に住み

地元の会社で働かれていましたが

東日本大震災を経験し

『このまま死んではもったいない~

やりたいことをやりたい』と思い

2014(平成26)年に退職しました。

 

退職とともに

田村セツコさんの絵画教室に通いますが

そこで田村さんに

『絵日記つけていますか?』と問われ

絵日記風に土浦を紹介する

『矢口新聞』を描き始めたそうです。

 

2020(令和2)年には

『岡本太郎現代芸術賞』に初応募し

見事に入選を果たされました。

 

店だった部分には

人形など矢口家の所蔵品が展示されています。

 

土間には

『矢口酒店』と書かれた酒壺が。

 

矢口家は酒屋を営み

現在でも別棟で営業を続けています。

 

ビールメーカーや飲料メーカーの

銘板も残されたいます

・・・今では貴重品なのでしょうね。

 

こちらにも

祥子さんの作品が展示されています。

 

昔懐かしい箪笥階段

酔っぱらった時には

昇り降りが恐そうですね。

 

立派な金庫もあります。

 

こちらは袖蔵の入口

入ることはできません。

 

こちらにも祥子さんの作品が。

 

歴史的な建造物に

祥子さんの作品は相応しくない

そう指摘する方もいらっしゃるようですが

地元愛に溢れる『矢口新聞』は

建物を活性化していると私は思います。

 

矢口家住宅

茨城県土浦市中央1-6-13

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、シンガポールです。