ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。
今日は、栃木県宇都宮市の『牛かつ なかい』です。
最寄駅は、ＪR東北新幹線、東北本線、宇都宮線、日光線、烏山線の『宇都宮』。
昨年夏に開業した宇都宮ライトレールの『東宿郷』停留場の方が更に近いのですが、待ち時間、乗車時間と距離を考慮すると『宇都宮』駅から歩いた方が得策です。
ＪR『宇都宮』駅から徒歩５分、２０１７（平成２９）年にオープンした牛かつ専門店です。
民芸調の店内は、居酒屋のような雰囲気です。これまでに何度か触れていますが、ビーフカツと牛かつは似て非なるもの。でも初めての店は後学のために訪れます。
食事メニューは、牛かつ御膳と牛かつ単品のみ。グラム数によって４段階に分かれています。
この日に頂いたのは、『牛かつ御膳１３０ｇ』。とろろ、お新香、味噌汁、ご飯が付いて税込１８５０円。
価格が変動していることもあります。
サーロインがほぼレアに揚げられています。多くの牛かつ屋は、６０秒で揚がることを謳っていますが、芯が冷たいのです。この店も６０秒を掲げていましたが、実際には５分ほど掛かりました。
タレは２種類付いてきます。左は山わさびソース、右は醤油です。
牛かつ屋で何が嫌いかと言うと、この石板です。レアに揚げてあるので石板で好みの焼き加減にしてくださいとのこと。これは揚げる作業を玄人ではなくアルバイトなどの素人がやっている証です。芯まで温かく揚がったビーフカツが６０秒で仕上がる訳がありません。冷たい芯を温めるため、すなわち素人の調理を客に補わせている訳です。最適な状態で客に料理を提供するのがプロの調理人の筈なのですが。
さて、こちらの牛かつは如何でしょう？ビジュアル的には合格点ですが、所詮牛かつ屋ですので、期待はしていません。
取り敢えず店のお薦めの醤油で頂いてみます。ただし山葵はつけません。あれ？ちゃんと芯まで温かく揚がっています。牛かつ屋で初めての経験です。しかも肉が柔らかくジューシーで美味。
２切れ目は山わさびソースで。ローストビーフについて来るレフォールに出汁が加えられた感じです。これは美味しい。醤油よりずっといいです。
牛かつソースというのを見つけましたので試してみました。中濃ソースより緩めで酸味と甘みのバランスが良いソースです。デミグラスソースには敵いませんが、牛かつに合います。
ドレッシングがポットで提供されます。
人参ドレッシングのようです。酸味控えめでやや甘目。いい味しています。
ポテトサラダには胡瓜が入っていません・・・Good Job!
味噌汁は可もなく不可もなし。普通に美味しかったです。
出汁とろろ。渋谷の某牛かつ屋が広めたものです。
麦飯に出汁とろろ・・・これが牛かつ屋のスタンダードですが、ちょっとしたアイデアが浮かびました。なお、ご飯は１杯に限りお替りできます・・・私はしませんでしたが。
出汁サービス、これが気になっていました。最後は牛かつ茶漬けにしろとのこと。
牛かつが４、５切れになった頃に『出汁はよろしいでしか？』との声が掛かりました。もちろんお願いします。
牛かつ茶漬けの始まり。まず３切れを麦飯に乗せます・・・店の指令ではありません。
出汁をたっぷりと注ぎます。
牛かつ茶漬けの完成です。豚かつ茶漬けは頂いたことがありますが、牛かつ茶漬けは初めて。でも美味しそうです。
これ美味しいです。衣の油が出汁に移り味が増します。逆に衣にも出汁が染み込み、牛かつが味変します。なかなか考えましたな。
そして、私が思いついたアイデアは、この牛かつ茶漬けに出汁とろろを加えること。頭の中では美味そうに思えるのですが、一抹の不安もあります。
成功です！上手く言葉で表現できませんが、牛かつと出汁とろろと茶漬けが不思議なハーモニーを生み出します。
毎度毎度ですがこれは口にできません。
牛かつ自体は絶品という訳ではありませんが、牛かつ茶漬けはなかなかの逸品でした。しかし、美味しいビーフカツでこのような食べ方はしないと思いますが・・・。
ご馳走様でした。
栃木県宇都宮市東宿郷４－６－５
タテノコーポ１階
０２８－６３７－３３３３
11:30-14:30 17:00-22:00
年中無休
次回は、本日１５時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。Switchfootの『Dare You To Move』です。