スピンオフ編~群馬県前橋市・朔太郎生家の一部を復元『萩原朔太郎記念館』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

群馬県前橋市の

『萩原朔太郎記念館』です。

 

最寄駅は

上毛電鉄上毛線

『中央前橋』。

 

駅から徒歩5分

広瀬川の畔に建っています。

 

前橋市北曲輪町にあった

萩原朔太郎の生家の内

書斎、離れ座敷、土蔵が

『敷島ばら園』内で一般公開されていましたが

2017(平成29)年に

現在地に移築復元されました。

 

萩原朔太郎は

1886(明治19)年に

前橋市の開業医の長男として生まれ

大正時代に近代詩の新しい地平を開いたことから

『日本近代詩の父』と称される文学者です。

 

私は朔太郎には興味がなく

作品もほとんど知りませんので

ここでの説明は割愛させて頂きます。

 

記念館敷地内に入り

最初に目に入るのが書斎。

 

生家の裏庭にあったもので

元々は味噌蔵として使われていました。

 

1913(大正2)年10月に

朔太郎の書斎として改造工事が始まり

3か月を要して完成しました。

 

屋内には入れませんが

窓越しに室内の様子を窺がうことができます。

 

『月に吠える』や『青猫』などの代表作は

この部屋で生まれました。

 

また

この部屋は『音楽室』とも呼ばれ

音楽好きだった朔太郎が

マンドリン演奏会を開いていたそうです。

 

書斎の屋根には

2匹の猫のオブジェが設置されています。

 

前橋市出身の陶芸家・林麻依子さんが

2018(平成30)年に制作したもので

左側は『悩ましい夜』

右側が『糸のような三日月』と題され

胴部と尾部には

朔太郎の詩『猫』のフレーズが

彫られているそうです。

 

書斎の隣には

離れ座敷が復元されています。

 

1892(明治25)年に

朔太郎の父・密蔵によって建てられ

来客の接待に使われていました。

 

8畳の部屋、床の間

円窓のある水屋から成り立ち

築山をあしらった立派な庭園を

眺めることができたそうです。

 

離れ内部は

向かい側にある『前橋文学館』に申し出れば

見学することが出来ます

・・・今回は時間の関係で見学しませんでした。

 

朔太郎が生家に住んでいた頃には

北原白秋、若山牧水、室生犀星などが訪れ

この部屋に通されたと言われています。

 

朔太郎の詩『竹』が書かれた

暖簾が掛けられています。

 

離れの前には

犬のオブジェが置かれています。

 

こちらも前述の林麻依子さんが

2020(令和2)年に制作した作品です。

 

朔太郎の第一詩集『月に吠える』を

犬の形として作品化したもので

表面には詩篇や

序文から抜き出した言葉が

刻まれています。

 

北原白秋がこの詩集に寄せた序文から採り

『正しく悲しい君の心』という

作品タイトルが付けられています。

 

土蔵は

萩原家の敷地の南東にあり

表通りからもはっきりと見えたそうです。

 

朔太郎の妹の津久井幸子さんの回想によれは

1901(明治34)年若しくは

1902(同35)年に建てられたそうです。

 

1945(昭和20)年の前橋空襲の際に

前橋市の市街地の8割が焼失しましたが

萩原家はこの土蔵により戦火を免れました。

 

内部に立ち入ることが出来ます。

 

私が訪問した時には

市民の絵画作品展が開かれ

ちょっと興ざめでした。

 

またかとお叱りを受けそうですが

奇石を見付けました。

 

萩原家にあったものかどうかは分かりませんが

石フェチには何ともいえない趣きがあります。

 

おまけにもう一つ。

 

赤い丸ポスト

現役で活躍しています。

 

ポストの前にある説明には

『ポストが歌う』と書かれています。

 

専用アプリをダウンロードし

ポストにスマホをかざすと

朔太郎の詩と歌が楽しめるとのこと

・・・私はやりませんでしたが。

 

記念館の前の広瀬川に架かる橋は

その名も『朔太郎橋』。

 

橋の袂には

朔太郎の像が立っています。

 

像の後に建っているのは『前橋文学館』

朔太郎を始め群馬県ゆかりの文学者に関する

資料などが展示されています。

 

今回は展示内容について触れませんが

1点だけ画像を掲載します。

 

音楽好きだった朔太郎愛用のギターです。

 

広大な敷地を有した萩原家の

ほんの一部が復元された記念館ですが

それなりに見応えがありました。

 

萩原朔太郎記念館

群馬県前橋市城東町1-2-19

027-235-8011

(前橋文学館)

9:00-17:00

水曜日及び年末年始休館

入館無料

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。Incubusの『Drive』です。