スピンオフ編~東京都墨田区/台東区/荒川区・隅田川で唯一民間が架けた橋『白鬚橋』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

東京都墨田区、台東区、荒川区の

『白鬚橋』です。

 

最寄駅は

東武スカイツリーライン

『東向島』。

 

駅から徒歩7~8分

隅田川に架かり

明治通りが通る橋です。

 

左岸は墨田区

右岸は上流側が荒川区

下流側が台東区になります。

 

橋長167.6m

幅員24.1mのこの橋には

不思議な歴史があります。

 

隅田川に架かる橋で

唯一民間で創架した橋なのです。

 

近在の人々が基金を募って資本を作り

『白鬚橋株式会社』を設立します。

 

1913(大正2)年に着工し

約1年で木橋を完成させます。

 

橋の上に番小屋を作り

一人1銭の通行料を取っていました。

 

当時の蕎麦1杯の値段が

3~4銭となっていますので

1銭は現在の150円くらいに

相当するのではと考えられます。

 

橋の完成後も

多くの渡し船が両岸を結び

1銭以下で利用できました。

 

このため

経営は当初から苦しく

後に2銭に値上しますが

橋の維持に支障を来すようになり

1925(大正14)年に

東京府が買い上げます。

 

東京府は

都市計画事業による

環状道路(現在の明治通り)が

隅田川を横断する箇所になったことから

鉄橋に架け替えることとし

1928(昭和3)年7月から約3年を掛け

1931(昭和6)年6月に

現在の橋を完成させました。

 

一見なんの変哲もないアーチ橋ですが

素敵なデザインの照明器具が

要所要所に取り付けられています。

 

両岸の歩道の入口に

さりげなく建っているポール。

 

十字架のようなデザインで

歩道と車道の照らす照明

大正から昭和のロマンを感じさせる

粋な意匠です。

 

同じデザインの照明が

橋上にも取り付けられています。

 

親柱の照明も

同じコンセプトで作られています。

 

橋の中央部には

東京スカツリーをフレイムインできる

フォトジェニックな場所もあります。

 

歩道にも幾何学的な模様が施され

歩くのが楽しくなります。

 

おへそのようなものが

そこかしこ見られます。

 

何か特殊な役割を果たしているのでしょうか

文系人間にはさっぱり分りませんが

デザインとして見ても面白いですね。

 

右岸の下流側(台東区)には

石碑とポケットパークがあります。

 

この辺りには

明治時代の政治家

三条実美(1837.03.13-1891.02.18)の

別邸『対鴎荘』があり

病に倒れた三条が静養していました。

 

『対鴎荘』は

1928(昭和3)年に

白鬚橋の架橋工事に伴い

『多摩聖跡記念館』に移築されました。

 

石碑には

『明治天皇行幸対鴎荘遺跡』と彫られています。

 

明治天皇が

病床の三条実美を気遣い

訪れたことを顕彰し

後に『対鴎荘』の所有者となった方の尽力で

1931(昭和6)年に建立されたものです。

 

右岸上流(荒川区)には

ビオトープのようなものがあります。

 

鴎たちが日向ぼっこ

私も仲間に入れて欲しかったです。

 

小枝を加え

ダンスをしているのは鵜でしょうか?

 

まとまりのない記事になってしまいましたが

お許しください。

 

お詫びのしるしに

隅田川と東京スカイツリーの2ショット

・・・お詫びにならない?

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。The Bugglesの『Video Killed The Radio Star』です。