スピンオフ編~東京都中央区日本橋小伝馬町・興味深いものがいくつかあります『身延別院』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

東京都中央区日本橋小伝馬町の

『身延別院』です。

 

最寄駅は

東京メトロ日比谷線

『小伝馬町』。

 

駅から徒歩2分

『身延別院』があるこの辺りは

吉田松陰、八百屋お七などが収容された

かつての『伝馬町牢屋敷』で

明治維新後に廃止になると

住む人もなく空地になっていました。

 

1883(明治16)年

『身延山久遠寺』(山梨県身延町)の

新井日薩上人が

獄死者、刑死者を弔うために

この寺を創建しました。

 

当初から身延山の東京別院としての役割を担い

主管制で任期付きの別当が任命され

管理運営を任されていました。

 

やがて別院としての位置づけも少しずつ変化し

1942(昭和17)年に住職制に変りました。

 

本尊は

『願満高祖日蓮大菩薩像』で

別院の開山までは

『身延山久遠寺』に安置されていました。

 

高さ71㎝のこの日蓮像は

1310(延慶3)年に

日蓮上人の最後の弟子となった

日像上人(1269.09.07-1342.12.11)作で

東京都の有形文化財に指定されています。

 

本堂の傍らには

小さな祠があります。

 

祠の中には

油にまみれた大黒様が立っています。

 

『油かけ大黒天』と呼ばれ

昭和の名優で二枚目時代劇スター

長谷川一夫氏(1908.02.27-1984.04.06)の

夫人しげさんが奉納したものです。

 

長谷川一夫氏の出身地である

京都市伏見区の『西岸寺』に石の地蔵があり

ある時、油商人が地蔵の前でつまづき

油桶を落としてしまいました。

 

商人は残った油を地蔵に掛けて供養すると

たちまち商運が開けたと言われています。

 

神仏に篤く帰依したしげ夫人は

第二次世界大戦終戦後に

油掛け地蔵の夢を見

東京に祀るようお告げを受けます。

 

夫人は

『身延山別院』の住職に相談した結果

この大黒天を祀ることになりました。

 

この柄杓で

大黒様に油を掛けて祈願すると

商売繁盛、開運、安産に

ご利益があるそうです。

 

私も油掛けをして

今日も美味しいものに巡り会えますよう

そんな願いごとをしました

・・・不謹慎ですね。

 

『油かけ大黒天』の隣には

『日本橋蒲焼商組合』が奉納した

『鰻塚』があります。

 

そういえば

鰻の名店『大江戸』がすぐ近くにあります。

 

『油かけ大黒天』の前には

神社と堂があります。

 

神社は『光明稲荷』

どうでもよいことですが

鳥居の高さと幅がアンバランスで

ちょっと気になります。

 

1966(昭和41)年に

映画会社の大映社長だった

永田雅一氏(1906.01.21-1985.10.24)が

奉納したものです。

 

手水鉢に彫られた馬の絵が

とても印象的です。

 

堂に祀られているのは

法華経に説かれる四菩薩の一人

浄行菩薩です。

 

こちらが浄行菩薩像。

 

柄杓に水を汲み

菩薩像に掛けます。

 

束子で像を洗うと

心身の垢れを落とし

罪障消滅、当病平癒の御利益があるとのこと。

 

私の垢れは

この程度で落ちるものではないので

やりませんでした。

 

菩薩像の後に

神棚のようなものがあります。

 

神仏習合といっても

それはないと思います。

 

しかし

注連縄もありますので

神道の関係ですね。

 

内部に

鳥居のようなものが見えますので

やはり神棚なのでしょうか?

 

私の理解の範疇を遥かに超えています。

 

この寺院には何回が参詣していますが

いつもこの2台が駐車しています。

 

おそらく

住職とそのご家族の車だと思います。

 

住職がアウディに乗るな

ワーゲンに乗るななどとは言いませんが

境内を駐車場替りにするのは

如何なものでしょう?

 

身延別院

東京都中央区日本橋小伝馬町3-2
 

次回は、本日15:00に『街角アート編』。東京都江東区東陽町の『女性』です。