スピンオフ編~東京都新宿区左門町・ここにも於岩稲荷があります『陽運寺』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

東京都新宿区左門町の『陽運寺』で

4月5日(金)と8日(月)の記事の

完結編になります。

 

最寄駅は

東京メトロ丸ノ内線

『四谷三丁目』。

 

駅から徒歩5分

『於岩稲荷霊神』と染められた

幟旗がはためいています。

 

4月5日(金)にご紹介した

『於岩稲荷田宮神社』の

斜め前にある寺院です。

 

通りを挟んだ両側に

何故2つの『於岩稲荷』があるのか

それが今日のメインテーマになります。

 

『長照山陽運寺』

身延山久遠寺を総本山とする日蓮宗の寺院で

水戸黄門として有名な徳川光圀が

生母のために建立した『九昌寺』の

貫主だった蓮牙院日建上人が

昭和初期に建立しました。

 

『於岩稲荷田宮神社』が

1879(明治12)年に火災で焼失し

中央区の新川に移ったことは

先週の記事でお話しした通りです。

 

その際に

地元の名物がなくなって困った町の有志が

『四谷お岩稲荷保存会』を立ち上げ

この地に『お岩尊』という

小さな祠を祀りました。

 

そこに開山したのが『陽運寺』で

当初よりお岩さんを喧伝していました。

 

山門を抜けると

参道には対の神狐が置かれています。

 

寺院の中に神社があることは

珍しくありませんが

参道に稲荷神の使徒である

神狐があるのは極めて異例です。

 

右側の神狐は

鍵を持っています。

 

左側は宝珠を持っています

・・・ここは本当に日蓮宗のお寺?

 

『龍神の手水』

お岩さんも使った霊水とのこと。

 

本堂の薬師堂は

栃木県沼和田市の寺院から移設したもので

1757(宝暦7)年の造営と言われています。

 

本堂の蟇股を見ると

両脇に何かが鎮座しています。

 

なんと狐です

これは明らかに『於岩稲荷』に便乗した

後付けだと思います。

 

本堂は

対の狛犬に護られています。

 

寺院に狛犬が置かれていることは

なきにしもあらずですが

蟇股の狐を見ると

この狛犬も便乗後付けだなと

勘ぐってしまいます。

 

寺の開山以前からあった

お岩さんを祀る祠はありませんが

新たに建立されたものが

本堂の正面にあります。

 

祠の脇にあるのは

『お岩さま縁の井戸』。

 

『陽運寺』のウエブサイトには

『昭和32年に新宿区より文化財に

指定されていたお岩さま縁の井戸』とされています。

 

新宿区のウエブサイトで調べたところ

指定文化財一覧には入っていませんでした。

 

『指定されていた』と過去形になっているので

何らかの理由で取り消されたのかも・・・。

 

こちらの祠には

『福禄寿稲荷神』の幟旗が立っています。

 

『福禄寿稲荷神』の隣にあるのは

『心願成就の石』。

 

願いを込めて叶玉を一つ一つ

中央の窪みの水に入れると

願いが叶うそうです。

 

叶玉は

本堂の脇で売られています。に

私は特段の願い事もないので

買いませんでした。

 

こちらは元祖の

『於岩稲荷田宮神社』。

 

最後になりましたが

通りを挟んで何故2つの『於岩稲荷』があるのか

巷の風説ですがお話し致します。

 

『陽運寺』が

お岩さんを喧伝材料に隆盛したため

お岩さんが曲解されることを危惧した

『於岩稲荷田宮神社』は

元の四谷左門町に戻ることを決断したそうです。

 

その際に

既に地元で信仰の篤かった

新川の『於岩稲荷田宮神社』を廃することなく

同体の分社として残しました。

 

3つの『於岩神社』の

どれが正統かという議論をするつもりはありませんが

『陽運寺』には若干の胡散臭さを感じました。

 

於岩稲荷田宮神社

 

田宮於岩稲荷神社

 

陽運寺

東京都新宿区左門町18

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。Shinedownの『Second Chance』です。