スピンオフ編~東京都杉並区阿佐ヶ谷・鳥居と隋神門で厳重に護られた神域『馬橋稲荷神社』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

東京都杉並区阿佐ヶ谷の

『馬橋稲荷神社』です。

 

最寄駅は

JR中央線『高円寺』または『阿佐ヶ谷』

両駅のちょうど中間にあり

私は『高円寺』駅を利用しました。

 

どちらの駅からも徒歩10分強

表参道へは『阿佐ヶ谷』駅の方が

分かり易いかもしれません。

 

表参道には

3基の鳥居が連なっています。

 

一の鳥居は

朱塗りの立派な台輪鳥居

1996(平成8)年の建立です。

 

二の鳥居も台輪鳥居ですが

こちらは石造りで

1932(昭和7)年の建立。

 

東京に3基しかない

双龍鳥居です。

 

左側の柱には昇竜

2月19日の記事でも書きましたが

人々の願いや祈りを受け

天に昇り神に伝えるとされています。

 

右側の柱には降竜

天から降り神の徳を人々に授けます。

 

二の鳥居の前には

朱塗りの小さな神橋があります。

 

かつて

『馬橋稲荷神社』の近くには

桃園川が流れ田んぼが広がっていました。

 

桃園川は

馬橋の郷にとって

幾世にもわたり大切な命の川でしたが

関東大震災以降の急速な宅地化に伴い農地は消滅

桃園川は生活排水によりどぶ川と化し

現在は暗渠になっています。

 

『馬橋稲荷神社』は

かつての桃園川に思いを寄せ

参道に小さなせせらぎを作り

神橋を架けました。

 

三の鳥居の前にも

朱塗りの神橋があります。

 

三の鳥居の前には対の神狐

1922(大正11)年の奉納です。

 

三の鳥居をくぐると

趣きある御神燈が

参道の両側に置かれています。

 

1923(大正12)年の奉納で

右の燈籠の竿には

『村内』と刻まれていますので

村内さんの奉納・・・?

 

左の竿には『安全』

安全さんの奉納か・・・

と納得し掛けやっと気づいた鈍い奴。

 

左右合わせて村内安全

村の安全を祈願したものですね。

 

三の鳥居の先には『隋神門』

1975(昭和50)年に

創建700年を記念して建立されたもので

神域への邪悪なもの侵入を防ぐ

御門(みかど)の神が祀られています。

 

向かって右側の御門の神は

豊磐間戸神。

 

左には奇磐間戸神

金網と光線の関係で

上手く撮影できませんでした

・・・言い訳。

 

3基の鳥居と隋神門

これだけ厳重に邪悪なものを拒んでいますので

私のようなものが参拝することは憚られますが

いつもより入念に心身を清め

神前に向かうことにしました。

 

ごく普通の手水舎と思いましたが

深山幽谷を表現しているような

素晴らしいものでした。

 

いつものことですが

ようやく拝殿に辿り着きました。

 

ここでふと気が付きましたが

まだこの神社の由緒について

記していませんでした。

 

創建は

鎌倉時代末期と言われていますが

詳細は不明です。

 

1831(天保2)年

拝殿改築に際して氏子52人が拠出し

京都白川神祇伯家御役所に上申し

『正一位足穂稲荷大明神』の神号を授かります。

 

1907(明治40)年

御嶽神社、白山神社、天神社、水神社を合祀し

『五社神社』とも呼ばれるようになります。

 

1965(昭和40)年

住所表示改正により

馬橋の地名が消えるのを憂い

社名を『馬橋稲荷神社』と改称します。

 

社殿の左脇

北参道の鳥居の近くには

小さな祠がいくつか並んでいます。

 

摂社なのでしょうが

社名は付けられていません。

 

北参道のこの祠には

『七軒阿仁芽稲荷大明神』と書かれた

幟が立っています。

 

『アニメいなり』と読むのでしょうか?

 

社務所でお伺いしたところ

かつて高田馬場にあった

手塚治虫先生の

『虫プロダクション』の事務所内にあった祠で

事務所の移転に際し

縁あってこちらに遷移したそうです

・・・それでアニメ、納得。

 

最後になりますが

境内のそこかしこに

改築の際に発生したと思しき

石が積まれています。

 

神木の周りには

いまだ形状を保ったものも置かれています。

 

かつては

石燈籠の一部であった石材

通常は廃棄するのでしょうが

このような形で保存されています。

 

一見無雑作に放置されているようですが

なんとなく哀れみと趣きを感じるのは

私だけでしょうか?

 

馬橋稲荷神社

東京都杉並区阿佐谷南2-4-4

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。Tedeschi Trucks Band の『Layla』です。