スピンオフ編~東京都台東区鳥越・1400年近い歴史を持つ下町の古社『鳥越神社』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

東京都台東区鳥越の

『鳥越神社』です。

 

最寄駅は

都営地下鉄浅草線/大江戸線

『蔵前』。

 

浅草線駅から徒歩3分

蔵前橋通りに面した神社です。

 

651(白雉2)年に

日本武尊を祀り

『白鳥神社』と称したのが始まりとされ

11世紀半ばの『前九年の役』の際に

源義家がこの地を訪れ

『鳥越大明神』と改めたと伝えられています。

 

1872(明治5)年に村社となり

『鳥越神社』に改称されました。

 

一の鳥居の手前には

小さな橋が架かり

元々の社名に因み

『白鳥橋』と名付けらえています。

 

橋の下には

流が設けられています。

 

一の鳥居をくぐると

正面に小さな社があります。

 

末社の『福寿神社』で

倉稲魂命(稲荷神)の他に

大黒天、恵比寿天、菅原道真公が

合祀されています。

 

玉垣の中には入れませんが

不思議な光景が見られます。

 

かつてはこの神社を

護っていたと思しき狐たち。

 

傷みが激しく苔むしていますが

役割を終えた後も

保管されているようです。

 

その後ろには

奉納されたと思われる

小さな鳥居や神狐が納められています。

 

中でも素晴らしいのは

金属製と対の神狐。

 

凛とした顔つきと居住まいが

何とも印象的です。

 

『福寿神社』の斜め前には

手水舎があります

一見ごく普通の手水舎ですが・・・。

 

どことなく欧風なデザインの手水鉢と

それを見守る対の鳳凰が

独特の雰囲気を醸し出しています。

 

向かい合った対の鳳凰は

吐水口ではなく

手水を守護しているように見えます。

 

1945(昭和20)年

東京大空襲で社殿を焼失し

翌1946年に再建されものが

改修を重ね現在に至っています。

 

社殿を護るのは

1932(昭和7)年に奉納された

対の狛犬

阿形吽形ともに雄で

立派な性器が付いています。

 

向かって左の吽形には

角が生えています。

 

現在では

阿形吽形ともに狛犬と呼ばれていますが

正確には口を開いて右側にいるのは獅子

口を閉じて左側にいるのが狛犬です。

 

中国から朝鮮半島を経由して伝来した時は

両方とも獅子でしたが

平安時代に入ると

左側の吽形が狛犬になり

角を生やすようになります。

 

ところが

江戸時代に入ると

製作上の理由から角がなくなりました。

 

明治以降に奉納された狛犬にも

角を生やしたものもありますが

レアな存在になっています。

 

こちらは神輿庫

『鳥越の千貫神輿』として有名な

宮神輿が納められていますが

祭の時以外は公開されていません。

 

社殿の左手の西参道には

末社が2社あります。

 

社殿に隣接し

鳥居を持つのが『志志岐神社』。

 

豊玉姫を祭神とし

安産にご利益があるとされています。

 

本社は長崎県対馬にあり

江戸時代寛永年間(1624~1644年)

対馬藩の江戸上屋敷(現在の台東一丁目)に

藩主が邸内社として勧請し

安産の神として一般にも参詣を許していました。

 

2001(平成13)年

『鳥越神社』鎮座1350年を奉祝し

境内末社として祀られることになりました。

 

『志志岐神社』には

境内の石を頂いて安産を祈り

お礼に石と箒を納める風習があったそうです。

 

社の隣に置かれたこの石が

お礼の石かなと思いましたが

妊産婦には重すぎるようにも思えます。

 

中に入ることが許されていないため

石に刻まれた文字が読めませんが

力自慢のための『力石』かもしれません。

 

『志志岐神社』の前にあるのは『祖霊社』

氏子の祖先の霊を祀る社ですが

創建時期、由緒などは不明です。

 

境内の石碑に記されているのかもしれませんが

立入ることができないため読み取れません。

 

1945(昭和20)年8月

第二次世界大戦の敗戦を知った当時の宮司が

出征兵士を送り出した社として責任を感じ

境内で割腹自殺を遂げたと言われています。

 

その事件と

この『祖霊社』の関係は分かりませんが

とても気になります。

 

鳥越神社

東京都台東区鳥越2-4-1

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。Simply Redの『Stars』です。