スピンオフ編~福岡県福岡市中央区・フレンチルネッサンスを堪能できる『旧福岡県公会堂貴賓館』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

福岡県福岡市中央区の

『旧福岡県公会堂貴賓館』です。

 

最寄駅は

市営地下鉄空港線

『中洲川端』または『天神』。

 

どちらの駅からも徒歩5分

『天神中央公園』の中にある

歴史的建造物です。

 

1910(明治43)年

『第13回九州沖縄八県連合共進会』の開催に際し

来賓接待所を兼ねて建設されました。

 

共進会終了後は

県の公会堂として一般市民に利用され

第二次世界大戦終戦後は

福岡高等裁判所や県立水産学校として

活用されていました。

 

1956(昭和31)年11月以降は

県の教育庁が利用されていましたが

同庁は1981(昭和56)年に完成した

県庁の新庁舎に移転しました。

 

移転に伴い

跡地内の諸施設の取り壊しが決まりますが

貴賓館は

明治時代のフレンチ・ルネッサンスを基調とする

数少ない木造公共建築物として評価され

1984(昭和59)年に

国の重要文化財に指定され保存が決定しました。

 

一見石造りに見えますが木造2階建てで

北側正面中央には

石柱による玄関ポーチがあります。

 

玄関ポーチの上部は

バルコニーになっていますが

一般には開放されていません。

 

バルコニーのコーナーの石柱には

洒落たレリーフが施されています。

 

北東には八角形の塔が張り出し

建物を印象付けています。

 

建物の四隅には

素晴らしいメダリオンが施されています。

 

それでは

建物の中に入ってみましょう。

 

玄関を入ると正面に

重厚なデザインの階段があります。

 

2階は後ほどとし

1階の各部屋から見学します。

 

玄関左手にある食堂

テーブルや椅子などの調度品は

新しいもののように見えますが

全体的には往時の雰囲気が残されています。

 

八角形の塔屋の部分にも

少し小さめのテーブルが置かれ

小人数の会食は

この部屋で行われたのかもしれません。

 

食堂のシャンデリアは

旧福岡県議会場にあったものが

移設されています。

 

食堂の前の部屋は

応接室と小使室だったようですが

現在はカフェと土産物屋になっています。

 

外にはテーブルが置かれ

コーヒーなどを飲むこともできます。

 


1階西側端には休憩室だった部屋があり

建設当初の『福岡県縣公會堂』の外観が

ジオラマで展示されています。

 

現存しているのは右の2階屋で

左の平屋は取り壊されました。

 

1階の奥には

洗面所、トイレ、風呂があります。

 

石造りの和風の浴槽と洗い場

冬場は寒かったでしょうね。

 

隣室には

洋風のバスタブが置かれています。

 

それでは2階へ上ります

親柱の木彫の素晴らしいこと。

 

北東角の部屋は貴賓室

建物の中で最も重厚な雰囲気です。

 

天井に画かれた青空と雲の絵(約2.5m×3.8m)。

 

修理の際に

『雲が浮かんだ絵があった』と言う情報をもとに

真っ白に塗られたペイントを丁寧に剥いでいくと

キャンパスに描かれた油絵が出てきたものです。

 

南西角の部屋は食堂

現在はテーブルが置かれていません。

 

床は板材を斜めに交差させる

綾筋張りになっています。

 

北西角は西寝室

レトロ衣装体験ができ

女性に人気のようです。

 

男性用の服もありましたが

私は遠慮させて頂きました

・・・似合わないし。

 

『旧福岡県公会堂貴賓室』は

福岡市の中心にありながら

来訪者は意外と少なく

ゆっくりとくまなく見学でき

素晴らしい建物を堪能できました。

 

旧福岡県公会堂貴賓館

福岡県福岡市中央区西中洲6-29

092-751-4416

9:00-18:00

月曜日と年末年始休み

入館料 100円

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。Daryl Hall & John Oatesの『Wait For Me』です。