街角アート~東京都新宿区西新宿『犬の唄』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は『街角アート編』。街を歩いていると、見逃してしまいそうな処に面白いオブジェなどのアート作品があります。そんな有名アーティストや無名アーティストの作品を不定期にご紹介しています。


今日は、東京都新宿区西新宿の『犬の唄』です。都庁の都民広場に展示されているこの作品は、神戸市出身の彫刻家・柳原義達氏(1910.03.21-2004.11.11)によるものです。

 

氏には『犬の唄』と題する作品が何点かありますが、フランスの画家エドガー・ドガの作品『カフェ・コンセール(犬の歌)』に因んでいます。ドガの作品はもともと『カフェ・コンセール』というタイトルでしたが、描かれたカフェで歌う女性歌手の仕草が犬のように見えたことから、いつしか『犬の歌』というサブタイトルが付きました。女性歌手が普仏戦争に敗れたフランス人の抵抗精神を歌っていることに共感を持った柳原氏は、第二次世界大戦で弟を失ったこともあり、レジスタンスの思いを込めて自らも同じテーマに取り組むようになりました。

 

この作品では、女性は犬がちんちんをするように右手をお腹の前に突き出しながら、左手を体の後ろにまわしています。このポーズは一見相手におもねっているようでありながら、心の底に抵抗精神を秘めている状態を表しているとのことです・・・なんかよく分かりませんが。

 

タイトル:犬の唄

制作者:柳原義達

制作年:1983年

 

 

次回は、明日9月7日(木)に番外編。東京都港区高輪の駅そば『常盤軒』をテーマにします。