MUSIC編~The Traveling Wilburys『Runaway』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は『MUSIC編』。私の好きな楽曲をご紹介します。

 

今日は、The Traveling Wilburysの『Runawayです。

 

 

The Traveling Wilburysは、1988年に元The BeatlesGeorge Harrison(1943.05.25-2010.11.29)、Electric Light OrchestraJeff Lynnのアイデアに賛同したBob DylanRoy Orbison(1936.04.23-1988-12.06)、Tom Petty (1950.10.20-2017.10.02)、の5人が集まり結成したスーパーグループです。それぞれの所属レコード会社との契約からWilbury家の兄弟という設定で実名を隠した覆面バンドというコンセプトでした。メンバーの名前は、

Nelson Wilbury(George Harrison)

Otis Wilbury(Jeff Lynn)

Lefty Wilbury(Roy Orbison)

Charlie T. Wilbury Jr.(Tom Petty)

Lucky Wilbury(Bob Dylan)でしたが、それぞれが超有名人でしたので、演奏やパフォーマンスで特定は容易いものでした。

 

1988年にアルバム『Traveling Wilburys Vol.1』をリリースします。所属レコード会社の関係でプロモーションは行われませんでしたが、全米アルバムチャートで6週連続3位とセールスは好調でした。

 

1990年にはセカンドアルバム『Traveling Wilburys Vol.3』がリリースされ、全米アルバムチャートで最高位11位の好セールスを記録しています。このアルバムではWilbury家の別の兄弟という設定がなされ、George HarrisonSpike WilburyJeff LynnClayton WilburyTom PettyMuddy WilburyBob DylanBoo Wilburyとクレジットされています。Roy Orbisonが、ファーストアルバム発表直後に死亡したため4人でのレコーディングになっています。

 

ここで、何故セカンドアルバムが『Traveling Wilburys Vol.2』ではないのと疑問を持たれるかもしれませんね。彼らは、ファーストアルバムのリリース後にレコーディングを始めましたが、その最中にRoy Orbisonが心臓麻痺で死亡(享年52歳)。後任としてDel Shannon(1934.12.30-1990.02.08)が加入する予定でしたが、鬱病で猟銃自殺を遂げます。レコーディングは4人で完成しましたが、Bob Dylanが作品の完成度に納得せず、発売を認めなかったため『Traveling Wilburys Vol.2』はお蔵入りしたと言われています。

 

セカンドアルバムリリース後の1991年、4人はそれぞれの活動に戻るためバンドは自然消滅します。なお、オリジナルメンバー5人で存命なのはBob DylanJeff Lynnだけになってしまいました。

 

Runaway』は、セカンドアルバム『Traveling Wilburys Vol.3』の製作時にレコーディングされましたが、アルバムには収録されず、ファーストシングルとしてリリースされた『She's My Baby』のカップリングとなりました。その後、2007年に発売されたコンピレーションアルバム『The Traveling Wilburys Collection』に収録されました。

 

オリジナルは、加入が予定されていたDel Shannonによるもので、1961年に全米ヒットチャートのNO.1になっています。日本でも『悲しき街角』の邦題で大ヒットしています。The Traveling WilburysバージョンではJeff Lynnがリードボーカルで、原曲に忠実なアレンジになっています。MVでは亡くなったRoy OrbisonDel Shannonへの追悼の意を込めているのでしょうか、ところどころに二人に姿がコラージュされています。

 

 

こちらは、Del Shannonのオリジナルバージョン。TV出演時の映像ですが、口パクで音源はレコードのものです。

 

 

Runaway』は、Elvis Presleyなど多くのミュージシャンがカバーしていますが、私が好きなのはアメリカの女性ロックミュージシャンBonnie Raittによるものです。メロディーはあまり崩していませんが、スローなアレンジと彼女のブルージーな歌い方が印象的です。

 

次回は、明日5月31日(水)にビーフカツ(回顧録)。大阪府大阪市西区の『Horie明治軒』です。