スピンオフ編~大阪府吹田市・江戸時代の庄屋の屋敷を利用した公共施設『浜屋敷』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

大阪府吹田市の『浜屋敷』です。

 

最寄駅は

JR京都線『吹田』

または

阪急京都線『相川』。

 

『吹田』駅から徒歩15分

『相川』駅から徒歩10分

施設の正式名称は

『吹田歴史文化まちづくりセンター浜屋敷』。

 

江戸時代に吹田村の庄屋屋敷だった建物で

寄贈を受けた吹田市が改修再整備し

2003(平成15)年にオープンしました。

 


主屋、蔵棟、だんじり展示庫の3棟の建物と

和風庭園、東庭、西庭、中庭で構成され

敷地面積は2994㎡あります。

 

入口を入って直ぐの空間が西庭で

主に休憩スペースになっています。

 

西庭に面して建つのは

たんじり展示庫

普段は施錠されていますが

事務所にお願いすれば内部を見学できます。

 

東京者にとって『だんじり』と言うと

岸和田しか思いつかないのですが

近畿地方の様々な場所にあるのですね。

 

吹田に残るだんじりは

江戸時代に建造されたもので

建造年代や制作にあたった

大工、彫り物師の名が書かれた

棟札や墨書があること

建造時の姿や部材がかなり残っていることが

高く評価されています。

 

現在でも曳行できるものが7台あり

江戸時代に製作されて

現在も曳行出来るものが残されているのは

大阪府下でも珍しいことだそうです。

 

展示されるだんじりは定期的に入れ替えられ

私が訪問した時には

施設近くの高浜神社地区六地蔵のものでした。

 

1839(天保10)年制作で

三枚板には三国志を題材にした

人物が彫られています。

 

だんじり庫の先には

主屋と蔵棟に挟まれた中庭があり

来場客の憩いの場となっています。

 

こちらは蔵棟

手前から吹田発展資料室の隅の蔵

ギャラリー兼音楽室の中の蔵

と目的室の部屋蔵で構成されています。

 

隅の蔵には

吹田市の歴史に関する資料や

実際に使われていた民具が展示されています。

 

入母屋造りの母屋は

築年の詳細は不明ですが

東庭と和風庭園に面した

落ち付いた雰囲気の建物です。

 

建物内に入ると直ぐに土間があり

五口の焚口が大きい順に円弧状に連なった

美しい勾玉形のへっついがあります。

 

土間に面した『下の台所』。

 

一般的に『下の台所』は

炊事場の土間部分のことですが

大阪府下の民家では

炊事場に面した板敷部分を言うそうです。

 

『下の台所』につながり

一段高くなった部屋は『上の台所』。

 

家族の日常の食事の場で

現代のダイニングルームに相当します。

 

台所の奥には

田の字型に和室が4室配され

貸室として供されていますが

利用のない時間帯には

来場者も上がって見学できます。

 

主屋の南側には

和風庭園が広がり

自由に散策することができます。

 

規模は大きくありませんが

江戸時代の庄屋の暮らしを

垣間見ることができる

興味深い施設です。

 

浜屋敷

大阪府吹田市南高浜町6-21

06-4860-9731

9:00-22:00

12月29日~1月3日休館

見学無料

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。Suzanne Vegaの『Luka』です。