スピンオフ編~兵庫県神戸市中央区・エキゾチックな外観が印象的『モダン寺』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

兵庫県神戸市中央区の『モダン寺』です。

 

最寄駅は

阪急電鉄神戸高速線『花隈』。

 

駅から徒歩1分

不思議な様式の建物が現れます。

 

こちらが通称『モダン寺』

正式名称を『本願寺神戸別院』と言い

浄土真宗本願寺派の寺院です。

 

京都の『西本願寺』直属の別院で

兵庫教区教務所の役割を担っています。

 

1573(天正元)年に

甲斐の国の武田信虎の子息

武田上野介信久が本願寺に帰依し

摂津国八部郡二ツ茶屋村

~現在の元町通5丁目に建立した

『善福寺』を前身としています。

 

1878(明治11)年

『西本願寺』の別格別院とされましたが

1917(大正6)年の火災により焼失します。

 

翌1918(大正7)年から復興が始まり

1930(昭和5)年

我が国初のインド仏教様式デザインによる

鉄筋の大寺院が完成しました。

 

斬新な様式の寺院は

神戸の高台に異彩を放ち

『モダン寺』の愛称で

神戸の人々に親しまれることになります。

 

1960(昭和35)年

西本願寺の直属寺院となり

『本願寺神戸別院』と命名されました。

 

しかし

施設の老朽化が激しくなったことから

全面的に新築することとなり

1995(平成7)年に

かつての『モダン寺』の面影を残した

現在の建物が完成しました。

 

信徒以外でも

2階の事務所に申し出た上で

内部を参拝することが出来ます。

 

圧巻は3階にある

きらびやかな本堂です。

 

内陣の中央には宮殿

その左右には厨子があり

いずれも総金箔になっています。

 

中央の宮殿には

お釈迦様の像が安置されています。

 

宮殿の屋根は日本の城郭のようですが

ミャンマーのマンダレーヒルにある

ミンドン王朝の旧王宮をモチーフにしています。

 

宮殿は

仏教では非常に神聖な動物とされている

白い象たちに支えられています。

 

法要の中心となる大壇には

礼盤と前卓が置かれています。

 

礼盤は導師が礼拝を行う時に座る場所で

通常は畳を敷いたものが多いのですが

『モダン寺』では

3頭の獅子の頭の上に雲と荷葉と蓮を

岩絵の具で彩色した椅子になっています。

 

前卓とは花瓶、香炉、燭台を置く机で

『モダン寺』では

自然の藤を4本配合した岩絵の具で彩色されています。

 

内陣の欄間は3つに分かれ

阿弥陀聖衆来迎図となっています。

 

平安時代中期の天台宗の僧

源信の『往生要集』をもとに比叡山で作られ

織田信長の比叡山焼打ち後

難を逃れて高野山に保存されていたものです。

 

中央に配された菩提樹を中心に

31尊の諸菩薩が

雲に乗って山岳と湖水の上を飛ぶ姿が表されています。

 

左右には音楽を奏でる菩薩が配され

極楽浄土を表現しているようです。

 

こちらは左側の欄間

空を飛ぶ2尊の菩薩が彫られています。

 

右側の欄間

こちらにも2尊の菩薩が配されています。

 

これまで何回も前を通り

外観は見ていましたが

内部を拝見したのは初めてのことです。

 

あまりのキラキラ感に少々戸惑いましたが

インド色の濃い内容に感銘を受けました。

 

モダン寺(本願寺神戸別院)

兵庫県神戸市中央区下山手通8-1-1

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。The Turtlesの『Happy Together』です。