スピンオフ編~神奈川県川崎市多摩区・古い関西の商家の面影が伝わる『日本民家園#03/井岡家住宅』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は、神奈川県川崎市多摩区の

『日本民家園』シリーズ第3弾

『井岡家住宅』です。

 

最寄駅は

小田急小田原線『向ヶ丘遊園』。

 

駅南口から川崎市営バスで3分

『生田緑地入口』で下車します。

 

駅から二つ目のバス停

歩いても15分程度です。

 

バス停から緩やかな坂を歩いて3分

川崎市立『日本民家園』の正門に着きます。

 

『日本民家園』は

消滅しつつある古民家を

長く将来に残すことを目的に

1967(昭和42)年に開園した

古民家の野外博物館ですが

入口のこの建物は新築のようです。

 

園内には『宿場』、『信越の村』、『関東の村』

『神奈川の村』、『東北の村』の5エリアがあり

各地から移設した古民家21棟が展示されています。

 

『井岡家』は『宿場』エリア2番目の展示物

奈良県奈良市の柳生街道に面して建っていた商家で

17世紀末~18世紀初頭に建てられました。

 

古くは油屋を営み

後に線香屋として製造販売を行っていました。

 

建物の正面に庇を設け、格子を備えるなど

関西の商家の面影を伝えています。

 

庇の内側にあるのは『みせ』

卸売りの客との商談に使われていました。

 

正面右側には

揚見世を設けた部屋があります。

 

揚見世は

軒先に置かれる折り畳み式の縁台で

商品の陳列台として使われていたものです。

 

揚見世のある部屋は『しもみせ』

小売りの客を相手にした処です。

 

内部は

右半分に『しもみせ』と通り土間が

左半分に部屋が設けられています。

 

左半分には

『みせ』、『だいどころ』、『ざしき』が

縦一列に配置されています。

 

表側にある『店』は板張りで

卸売りなどの客との商談の場所でした。

 

『みせ』に続くのは『だいどころ』

家族の居間兼食堂

現代風に言えばリビングダイニングですね。

 

一番奥にあり床の間を備えた部屋は『ざしき』

客をもてなす場所として使われていました。

 

土間は『にわ』と呼ばれ

炊事などの屋内作業をする場所です。

 

現代用語では

こちらが『だいどころ』になりますね。

 

3つの釜が使える大きなへっつい。

 

へっついとは別にかまどもありますが

お供えがしてありますので

特別な用途だったのかもしれません。

 

洗い場のように見えるのですが

『きけん 熱いのでさわらないでください』の板が

・・・意味不明です。

 

瓦葺の屋根の内側には

断熱や防湿に効果があるとされる

竹を編んだ簀の子状の下地が施されています。

 

裏口の外側にある小屋

説明がありませんので詳細は不明ですが

屋内にトイレがないのでトイレかもしれませんね。

 

室内に立ち入れないのが若干残念ですが

古い商家の雰囲気を味わうことはできました。

 

日本民家園

神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-1

044-922-2181

3~10月 9:30-17:00

11~2月 9:30ー16:30

月曜と祝日翌日休園

入園料 一般500円 高校・大学生300円

中学生以下無料

 

過去の記事

原家住宅

鈴木家住宅

 

次回は、本日15:00に『街角アート編』。今回は、東京都墨田区向島です。