スピンオフ編~神奈川県川崎市多摩区・土間の馬屋が印象的な古民家『日本民家園#02/鈴木家住宅』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は9月16日にアップした『原家住宅』の続編で

神奈川県川崎市多摩区の『日本民家園』の

『鈴木家住宅』です。

 

最寄駅は

小田急小田原線『向ヶ丘遊園』。

 

駅南口から川崎市営バスで3分

『生田緑地入口』バス停で下車します

・・・バスは1時間に2本程度しかありません。

 

駅から園入口までは徒歩15分程度ですので

天気の良い日には歩くのも一興です。

 

バス停から緩やかな坂を歩いて3分

川崎市立『日本民家園』の正門に着きます。

 

『日本民家園』は

消滅しつつある古民家を

長く将来に残すことを目的に

1967(昭和42)年に開園した

古民家の野外博物館ですが

入口のこの建物は新築のようです。

 

園内には『宿場』、『信越の村』、『関東の村』

『神奈川の村』、『東北の村』の5エリアがあり

各地から移設した古民家21棟が展示されています。

 

入口を入り100mほど進むと

木製の門柱が2本立っています。

 

ここからが『宿場』エリアで

門柱の右側に建っているのが

本日ご紹介する『鈴木家住宅』です。

 

『鈴木家住宅』は

奥州街道の宿場町『八丁目宿』にあった馬宿でした。

・・・現在の福島県福島市松川町・・・

 

19世紀初頭に建てられた建物で

白河方面の競り市に仔馬を出すためにやって来る

馬喰(馬商人)や馬方(馬の世話役)を泊める宿でした。

 

軒先には屋号看板が掛かり

『馬宿 赤浦屋』と書かれています。

 

見学ルートの入口左手には

客の名前を宿帳に記入したり

宿泊代金を受け取る『みせ』があります

・・・ホテルのレセプションのようなものですね。

 

こちらが表のように感じますが

実は裏手になるようです。

 

見学ルートの入口を入ると

『まや(馬屋)』と呼ばれる土間があり

馬方はここに馬が繋いでいました。

 

建物の奥には

板の間の『かって』(台所)と

土間の『にわ』があります。

 

『にわ』は庭ではなく

屋内作業を行う場所とのことです。

 

『にわ』にはへっついが二つ並んでいます

大小あるので客数によって使い分けたのでしょうか。

 

これは洗い場でしょうか?

竹の簀の子が印象的です。

 

鈴木家は宿屋も営んでいましたが

基本的には稲作や養蚕を行う農家で

醤油の醸造なども行っていたようです。

 

かつて囲炉裏の鉄鍋は自在鉤に吊るされ

煮物が調理されていたのでしょう。

 

屋根は茅葺

囲炉裏から上る煙で燻されていました。

 

『かって』に続いている部屋は『ちゃのま』

家族団欒の場だったようです。

 

『ちゃのま』の隣には『なんど』

家族の寝室でした。

 

手前が馬方など従者が泊まる『つぎのま』

奥は身分の高い客が泊まる『じょうだん』。

 

客室は中二階にもありますが

一般公開はされていません。

 

『つぎのま』には縁側が施されています。

 

縁側の隅にあるのは宿泊客用のトイレ

家族用のトイレは屋外にあったそうです。

 

都会に生まれ育ち

地方に親類が全くいない私には

このような古民家は憧れの的なのです。

 

『日本民家園』については

画像を整理したうえで追々ブログアップします。

 

日本民家園

神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-1

044-922-2181

3~10月 9:30-17:00

11~2月 9:30ー16:30

月曜と祝日翌日休園

入園料 一般500円 高校・大学生300円

中学生以下無料

 

過去の記事

原家住宅

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都墨田区錦糸町です。