ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、神奈川県厚木市本厚木の『智音神社』です。
最寄駅は
小田急小田原線
『本厚木』。
駅から徒歩１０分
住宅街に潜む
摩訶不思議な神社です。
寺社仏閣を訪問する時は
事前に下調べをしてから行くのですが
この神社は通りがかりに偶然見つけました。
まず気になったのは
この不思議な建造物。
寺の山門のようにも見えますが
左右の柱に注連縄で結界が張られています。
と言うことは鳥居で
ここは神社なのでしょうか？
この形状は
三輪鳥居をデフォルメしたようにも見えます
・・・やはりこれは鳥居でここは神社ですね。
納得しながら脇を見ると
何！智音寺境内！
神社ではなく寺
ということは鳥居ではなく山門？
頭の中が混乱しまくる中
取り敢えず足を踏み入れましたところ
手桶が置かれていますので
やはり寺のようです。
手桶の棚の正面には
立派な墓地があります。
墓地の入口には
『智音寺墓地』の銘板
・・・寺であることを再度確認。
手桶の棚に戻ると
またしても驚愕の事実が。
全ての手桶に
『智音神社』と書かれています。
手桶は墓石を清めるためのもので
神社には通常あり得ない代物です。
一体全体
ここは寺なの、神社なの！
生来ちゃらんぽらんな性格なもので
細かいことは気にせずに参拝することに
・・・不信心者ですが礼儀だけは尽くします。
でも
この建物は社殿なのか本堂なのか
やはり気になります。
建物の外観だけから判断すると
寺の本堂に見えますが
『智音神社』と書かれた扁額が掛けられています。
向拝にも意外に立派な・・・失礼
社殿彫刻の額があります。
立派な木鼻もありますが
これは神社にも寺にもありますね。
参拝の方がいらっしゃいましたので
由緒をお伺いしましたところ
長年近所にお住まいとのことですが
由緒はもとより
寺なの神社なのかもよく分からないとのことでした。
社務所や寺務所はなく
こちらにお住いの方が管理されていますが
住職でも神主でもないそうです。
墓地も気になりましたので
拝見させて頂きましたが
広い敷地にたくさんの墓石が並んでいました。
これだけ多くの檀家が
いらっしゃると言うことなのですね。
ひと際立派ですが
ちょっと変わった墓を
見つけてしまいました。
狛犬に護られています。
狛犬＝神道と考えがちですが
東大寺南大門のように
寺院にも稀に置かれています。
それを考えれば不思議ではないのですが
墓を護っているのは珍しいのではないでしょうか。
向かって左側には玉取りの阿形
・・・左側は吽形が多いのですが。
右側を見ると
何とこちらも玉取りの阿形
・・・阿吽にはなりませんでした。
墓地から社殿を望みますと
これはどう見ても寺院の光景です。
墓地の脇には
小さな祠があります。
『鬼子母神堂』です。
鬼子母神は『神』と付いていますが
仏教寺院に祀られていることが一般的です。
明治政府が『神仏分離令』を出すまでは
『神仏習合』が一般的で
神社には管理する別当寺が存在していました。
『智音神社』はおそらく
『神仏分離令』により別当寺が廃寺になり
その境内と本堂を神社が引き継いだのではと考えました。
帰宅後にインターネットで調べましたが
由緒など全く分かりません。
モヤモヤしますが
カオスが溢れかえる神社を見つけ
いい経験をしたなと思った次第です。
智音神社
神奈川県厚木市旭町２－１１－１９
次回は、本日１５：００にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都港区御成門です。