ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は『MUSIC編』。私のブログでは趣味である食と旅について書いてきましたが、もう一つの趣味である音楽については、食と旅以上にマニアックなので封印してきました。しかし、昨年、一昨年とコロナ禍の影響もあり自身の考え方が大きく変化し、たまに私の好きな楽曲をご紹介しようと思い始め、このシリーズをスタートしました。
今日は、The Rolling Stonesの『Hang Fire』です。
The Rolling Stonesは、1962年にBrian Jones、Ian Stewart、Mick Jagger、Keith Richardsによって結成されたイギリスのロックバンドで、結成直後にBill WymannとCharlie Wattsが参加しています。Ian Stewartは、マネージャーのAndrew Loog Oldhamから『ルックスがバンドの雰囲気に合わない』という理由で外され、レコードデビュー前に脱退しましたが、その後もロード・マネージャーとレコーディング時のピアノ奏者として参加し、『6人目のストーンズ』とも言われていました。
バンドは、結成から現在まで半世紀以上、一度も解散することなく第一線で活躍を続けています。オリジナルメンバーで現在残っているのは、Mick JaggerとKeith Richardsの二人だけで、Brian Jones、Ian Stewart、Charlie Wattsは死去、Bill Wymannは1992年に脱退しています。
『Hang Fire』は、1981年にリリースされたアルバム『Tattoo You』から3枚目のシングルとして発売され、全米ヒットチャートで最高位20位を記録しています。メンバーは、Mick Jagger、Kieth Richards、Bill Wymann、Charlie WattsのオリジナルメンバーにRon Woodです。アルバムレコーディングの途中からMick Taylorが正式加入していますが、この曲には参加していません。
フロントのMick Jagger、Kieth Richards、Ron Woodの3人がはじけているのに対し、バックのBill WymannとCharlie Wattsが淡々と演奏しているのが、いつも以上に印象的なMVになっています。
因みにhang fireという言葉は、銃などの火器が『発火しない』、『遅発する』ことが本来の意味ですが、変じて『決定などに手間取る』という意味でも使われます。The Rolling Stonesはこの曲を持って、 当時のイギリスの経済が衰退したのは政府の優柔不断さであると批判したと言われています。このためでしょうか、この曲はイギリスではシングルカットされませんでした。
次回は、明日3月17日(木)に番外編。中国上海市の『上海美食回顧録』をテーマにします。