始める前に一言だけ言わせてください。
Dear Putin
Talk, don't gun!
Walk, don't run!
ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都港区芝公園の『松原の復元』です。
最寄駅は
都営地下鉄三田線『御成門』。
日比谷通り沿いに
三田方面に歩きますと
左側に細長い公園が続きます。
この公園は『芝公園』の一部で
都営地下鉄三田線の『芝公園』駅近くまで
５００ｍほど続いています。
こちらの灯籠のようなものは
『御成門』駅近くにあるもので
この辺りはまだ公園敷地内ではないようです。
説明書きがないので詳細不明ですが
何となく歴史を感じます。
港区役所前あたりから公園が始まり
区役所前の一帯が
『松原の復元』とされています。
日比谷通りを挟んだ向かいには
徳川家と縁の深い
６００年の歴史を持つ『増上寺』があります。
『増上寺』の山門前は
かつて『大松原』と呼ばれる自然豊かな区域で
歌川広重の浮世絵にも描かれています。
大松原は明治に入り
災変による松の焼失や枯死により
景観は楠へと変わりました。
１９８８（昭和６３）年
都は公園の改修を行い
往年の松原を偲ぶものとして
黒松を植え松原を復元しました。
２０２１（令和３）年には
公園が再整備され
さらに美しい景観となりました。
何気に置かれたこの子
忍者のような装束で
右手にハサミのようなものを持っています
・・・何なのでしょう？
この辺りは
江戸時代の番屋跡と伝えられていて
番屋の入口をイメージする
門も設置されています。
番屋時代には
土塁に挟まれた鍵型の通路があったそうですが
改修に際しても原型を残す工夫がなさました
・・・十手のようにも見えますが。
門の近くには
井戸のようなものがありますが
詳細の説明はありません。
井戸の脇には
東京タワーを借景にするような
枯山水風の小さな坪庭があります。
この坪庭のメインになっているのが
月見をイメージしたモニュメント
・・・芸術音痴の私にはどこが月見か理解できませんが。
以前は石のモニュメントだけだったのですが
昨年のリニューアルで
竹のモニュメントが追加されました。
月見のモニュメントの前にも
小さな築山を配し山河を表した
枯山水風の小さな庭があります
・・・なかなかいいセンスですね。
門の外には橋桁のようなものがありますが
さほど古くありませんので
造園の際に造ったものではないかと思います。
『松原の復元』は
この番屋の門で終わります。
折角ですので
もう少し散策を続けてみます。
ワンブロック先
道路の向こう側に
石のモニュメントが現れます
・・・何を表現しているかは不明です。
１９８８年の改修までは
この場所にはペリーの像があった筈です。
像の名称は
幕末・明治の頃の表記を採用し
『ペルリ像』でした。
ペリーは何処に行ったのでしょう
・・・アメリカに帰ってしまった？
と思いきや
唐破風の建物を背景に健在でした。
この像は１９５２（昭和２７）年に
ペリーの出生地である
ロードアイランド州ニューポート市から
東京都に寄贈されたものです。
ペリーは
１８５３（嘉永６）年に浦賀に来航し
徳川幕府に開国を要求しました。
いったん香港に戻った彼は
翌年、再び浦賀に来航し
幕府との間で『日米和親条約』を締結します。
この条約により
三代将軍家光以来約２００年間続いた
日本の鎖国が解かれました。
因みに
ペリーの背後にある唐破風の建物は
『常行院』という浄土宗の寺で
ペリーとは全く関係ありません。
『ペルリ像』の前には
『遣米使節記念碑』があります。
１８６０（万延元）年
『日米修好通商条約』の批准の名をおびた
新見豊前守正興一行は
米艦『ポーハタン』に乗船し
初の幕府使節として米国に赴きました。
この碑は
使節派遣１００周年を記念して
１９６０（昭和３５）年に建立されたものです。
芝公園と言うと
日比谷通りの反対側のメインの部分や
『増上寺』にハイライトが当たりますが
『松原の復元』や『ペルリ像』の辺りも
狭いながら趣があります。
松原の復元
東京都港区芝公園１－４
次回は、本日１５：００にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都墨田区向島です。