スピンオフ編~東京都墨田区随所・街角に何気なく設置された作品群『まちかどアート』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都墨田区随所の『まちかどアート』です。

 

 

墨田区は1992(平成4)年度から

『うるおい』と『ゆとり』のある

個性と感性にあふれた街づくりをめざし

景観施策の一環として『まちかどアート』を実施し

区民に身近な公園や街角に

彫刻等の作品を設置しています。

 

 

プロジェクトは3年間に渡り行われ

現在は区内6か所に作品が設置されています。

 

各作品への最寄駅は異なりますが

今回は最南端にある作品から

北に向けて回ってみます。

 

最寄駅は

都営地下鉄新宿線/大江戸線

『森下』。

 

 

駅から徒歩5分

墨田区立千歳公園の入口近くに

『ダンス・ダンス』があります。

 

設置場所住所:東京都墨田区千歳2-2-1

 

 

1993(平成5)年度に設置された

1953(昭和28)年生まれの彫刻家

小堤良一氏の作品です。

 

 

躍動感にあふれて踊る

少女の像には

芸術音痴の私でも

ちょっとした感動を覚えます。


 

千歳公園から北東に直線距離で約1㎞

春日通りに面してあるのは

1992(平成4)年度に設置された

雨宮啓子氏の『道』です。

 

設置場所:東京都墨田区本所1-25-9

 

 

雨宮啓子氏は

1931(昭和6)年生まれの彫刻家で

2019(令和元)年に亡くなられています。

 

お父さんも弟さんも彫刻家という

芸術一家だそうです。

 

 

この作品の前に建つ

白亜の変わった建物は

『本所警察署厩橋地域安全センター』で

1928(昭和3)年に建てられたものです。

 

もともとは『厩橋交番』でしたが

警察庁による交番統合整理により

2007(平成19)年4月から

地域安全センターとなりました。

 

 

『道』の像から

春日通りを東に800mほど進み

横川三丁目の信号を左折し

200mほど北上すると

墨田区立業平公園があります。

 

東京スカイツリーのお膝元の

この公園の入口にあるのは

1995(平成7)年度に設置された

1959(昭和34)年生まれの彫刻家

渡辺尋志氏の作品です。

 

『森の音・水の音』と題されこの作品は

樹木の像を中心に

計4つのピースで構成されています。

 

設置場所:東京都墨田区業平2-3-2

 

 

丸太に乗って

胡桃を齧る栗鼠。

 

 

池で遊ぶ亀と鯉

アバンギャルドな手法ですね。

 

 

岩で休む蛙

結構リアルです。

 

 

業平公園から

北東に直線で約1㎞

東武スカイツリーラインの『曳舟』駅前になる

『曳舟文化センター』の入口にあるのは

1993(平成5)年に設置された

ポーランド出身の女性彫刻家

エスター・ワートハイマー氏の『風の中で』。

 

設置場所:東京都墨田区京島1-38-11

 

 

ワートハイマー氏は

1926年にポーランド生まれたユダヤ人ですが

その人生のほとんどをカナダで過ごしているそうです。

 

 

アクロバティックな構図ですが

『風の中で』というタイトルが

何となく理解できるような気がします。

 

 

『曳舟文化センター』の前の通りを約100m進み

明治通りとの交差点を左折して500mほど行くと

右側に墨田区立東向島北公園があります。

 

設置場所:東京都墨田区東向島4-12-19

 

 

公園の中心に立つのが

1992(平成4)年度に設置された

工藤健氏の『肩車』です。

 

 

工藤氏は

1937(昭和12)年生まれの彫刻家で

奥様は同じく彫刻家の日高頼子氏です。

 

親子の温かみを感じる作品ですが

ところどころ傷付いているのが残念です。

 

 

東向島北公園前の明治通りを

来た方向に約600m戻り

京島交差点で八広中央通りを左折して

400mほど進むと右側に最後の作品が現れます。

 

1994(平成6)年度に設置された

池田宗弘氏の『旅人-仲間と』です。

 

昨年12月20日にアップした記事でも触れましたが

池田氏は

特撮テレビ番組『仮面ライダー』のショッカーのレリーフや

ベルトのバックルの作者だそうです。

 

自転車旅をしている

RYOとGENという二人の青年が

旅先で出会ったシーンです。

 

設置場所:東京都墨田区八広4-3

 

 

こちらがRYO。

 

 

GEN。

 

 

池田氏は

真鍮直付け彫刻という

独自の技法で制作している彫刻家

・・・と言われてもなんのこっちゃ分かりませんが。

 

『まちかどアート』6作品の中では

最もディテイルに拘ったもののようです。

 

 

芸術音痴の私が

このような記事をアップするのも僭越ですが

全8㎞ほどのコースを

作品を鑑賞しながら散策し

とても素晴らしい1日を過ごすことができました。

 

最寄駅

 

『ダンス・ダンス』=都営地下鉄新宿線/大江戸線『森下』

『道』=都営地下鉄浅草線『本所吾妻橋』

『森の音・水の音』=都営地下鉄浅草線、京成押上線

東京メトロ半蔵門線『押上』

『風の中で』=東武スカイツリーライン『曳舟』

『肩車』=東武スカイツリーライン『東向島』

『旅人-仲間』=京成押上線『八広』

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都新宿区新大久保です。