オンストリート編～東京都台東区上野『上野大仏』

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は、オンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景などを画像１枚でご紹介します。

今日は、東京都台東区上野の『上野大仏』です。上野恩賜公園の中の大仏山という丘の上にある顔だけの大仏様。かつてこの地には大仏殿があり、像高６ｍほどの釈迦如来坐像がありましたが、１９２３（大正１２）年に起こった関東大震災で頭部が落下し、胴体部分は解体撤去されました。頭部と解体された胴体部分は、寛永寺が保管し、再建に備えていましたが、資金のめどが立たず再建計画は放棄されました。その後、１９４０（昭和１５）年に軍需金属資源として顔面を除く頭部と胴体部分が軍に徴用され、顔面のみがレリーフとして寛永寺に保存されていましたが、１９７２（昭和４７）年に顔面部が旧跡であるこの地に安置され、このような形で保存されています。画像の左部分でもお分かりの通り、この上野大仏は『合格大仏』とも呼ばれ、胴体を失った顔面は『これ以上落ちない』という意味の験担ぎで受験生などが合格祈願に訪れています。