スピンオフ編~東京都港区新橋・不思議だらけの無人社『鹽竈神社』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都港区新橋の『鹽竃(しおがま)神社』です。

 

 

最寄駅は

JR各線、東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線

新交通ゆりかもめの『新橋』。

 

 

JR駅烏森口から徒歩5分

『港区立塩釜公園』に隣接した

小さな神社です。

 

 

1695(元禄8)年

仙台藩藩主伊達綱村が

領地内の鹽竃神社より分霊を勧請し

汐留の江戸上屋敷内に創建。

 

1856(安政3)年

現在地にあった仙台藩江戸中屋敷に移転し

一般人の参拝も許可されるようになりました。

 

明治に入り仙台藩が去った後も

安産の神として崇敬を受けてきました。

 

境内は旧藩主家の伊達家が所有していましたが

1930(昭和5)年に地元の要請に基づき

町内会に土地が寄付されました。

 

以降、町会が所有・管理する東京唯一の公園

『塩釜公園』として一般に開放されてきましたが

1972(昭和47)年に港区に移管され

現在に到っています。

 

 

一の鳥居の右脇には

社名碑と灯籠があります。

 

 

左側にはとても質素な手水舎がありますが

何故か一の鳥居の外側。

 

私の認識では

手水舎は神社境内にあるもので

一の鳥居の内側にある筈なのですが・・・。

 

そして

この手水舎から

鹽竃神社の七不思議が始まります。

~七不思議その一

 

 

手水場は

岩を刳り抜いたような

変わった形をしています。

 

 

一の鳥居をくぐった右手には

石を積み上げた小山が

・・・何か意味があるのでしょうか?

~七不思議その二

 

 

10mほど進むと

摩訶不思議な形の二の鳥居が。

 

一の鳥居は

普通の明神鳥居なのですが

これは何という鳥居なのでしょうか?

 

 

気になったので

よく観察してみました。

 

左右の柱の上部には

かつては貫があったのでは

そう思わせる痕跡があります。

 

また

島木の真ん中には

額束があったような痕跡もあります。

 

あくまでも私の推測ですが

かつては明神鳥居か八幡鳥居だったものが

何らかの要因で

貫、額束と島木の上にあった笠木が崩落し

このような形になったではないでしょうか?

~七不思議その三

 

 

二の鳥居の前には

対の狛犬が置かれています。

 

右側には口を開い阿形で

子どもを抱えた子取りの狛犬。

 

 

右側の狛犬が子取りと言うことは

左側の口を閉じた吽形は

玉を抱えた玉取り・・・と思いましたら

なんとこちらも子取り。

 

このような組み合わせの狛犬は

初めてみました。

~七不思議その四

 

 

二の鳥居の奥には

別の靖国鳥居が見えます。

 

 

境内社の稲荷神社です。

 

 

稲荷神社を護るのは対の狛狐

悪戯防止でしょうか金網に覆われています

・・・檻に入れられているよう可哀そうです。

 

右の狛狐は

吽形の玉取りになっています。

 

 

左の狛狐は阿形の子取り

・・・この組み合わせに不思議はありません。

 

 

阿形の狛狐の台座の近くには

何やら異形の石塊があります。

 

尾のようなものが判別できますので

かつては狛犬だったのかもしれませんが

吽形の狛狐の前にはありません。

~七不思議その五

 

 

稲荷神社の後ろには

なにかが見え隠れしています。

 

 

取り敢えず稲荷神社を参拝

何故かワンカップと私の天敵の胡瓜が二本。

 

お供えに胡瓜はこれまでに見たことありませんが

稲荷神社がもともと農業の神ですので

これもありなのでしょうか?

 

 

稲荷神社の裏手に回ると

そこには大黒様と恵比寿様が。

 

七福神の内

二神が揃われていますが

この界隈には七福神巡りはありません。

 

 

拝殿前の右手には

飛び石の通路が設けられ

その先には脱出口のような出口があります。

 

 

通路の右側には

『塩竃講』と刻まれた石碑がありますが

上部3分の2ほどが真っ二つに裂け

右半分がなくなっています。

 

自然の力では

こんなにきれいには裂けないと思います。

 

神聖な場所で

誰が何のためにこんなことを?

~七不思議その六
 

 

そして拝殿付近には

訳の分からない石造物が

脈絡なく置かれています。

~七不思議その七

 

なにかの台座だったのでしょうか?

 

 

大きい順に積み上げた石の塊

他の神社でこのようなもの見たことありません。

 

 

一番上の石には

『塩竃講』と刻まれていますので

奉納品のようです。

 

 

小さな神社ですが

七不思議(私が勝手に命名)を楽しんでいたため

なかなか拝殿に辿り着けませんでした。

 

拝殿と言うよりは

拝所と言った方がよいくらい

小じんまりしています。

 

現在は

氏子を持たない神社で

年始を除き神職や社番が常駐しない

無人社となっています。

 

 

1628(寛永5)年に造営された一の鳥居を除き

境内の建造物は全て

第二次世界大戦後の再建ですが

管理者が常駐していないためでしょうか

劣化が著しく少し荒れた気配が漂っています。

 

七不思議の謎は

一つも解明できませんでしたが

こんな神社もあるのだということで

大いに勉強になりました。

 

鹽竈神社

東京都港区新橋5-19-7

随時参拝可

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、福岡県福岡市博多区です