スピンオフ編~千葉県市川市中山・鎌倉時代開山の日蓮宗大本山『法華経寺』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、千葉県市川市中山の『法華経寺』です。

 

 

最寄駅は

京成電鉄『京成中山』

またはJR総武線『下総中山』。

 

 

京成電鉄の踏切を越えた

突き当りにある日蓮宗の寺院です。

 

京成中山駅からは徒歩5分

下総中山駅からは同10分。

 

 

参道の中ほどにある門は

『黒門』と呼ばれている

法華経寺の総門です。

 

建立年代は明確ではありませんが

江戸時代初期と考えられています。

 

 

参道の突き当りには

江戸時代初期の建立と言われる『三門』が。

 

一般的には『山門』と書きますがが

法華経寺や京都の知恩院などは

『三門』と書きます。

 

三門は

「空門」「無相門」「無願門」という

悟りに通ずる三つの解脱の境地を表わす門

三解脱門を意味するそうです。

 

 

三門から続く道の両側には

いくつかの末寺が並んでいます。

 

 

三門から100mほど進むと

『龍閑橋』という橋が現れ

ここから先が法華経寺の本格的な境内になります。

 

 

ここまで書いて

法華経寺の縁起に関して

何も触れていないことに気付きました。

 

1260(文応元)年に

下総若宮領主の富木常忍と中山領主の太田乗昭により

当地に招かれた日蓮が

自ら立像釈迦牟尼佛を安置し法華堂開堂供養会を営み

百日百座の説法をしたことに始まります。

 

1282(弘安5)年に日蓮が没した後

常忍は出家し自邸の法華堂を法華寺と改め

自らが初代住持・常修院日常となりました。

 

その後

太田乗昭の子・日高も父の屋敷を本妙寺とし

自らが住持となり法華寺の2代住持も兼務しました。

 

1545(天文14)年には

関東足利市の古河公方足利晴氏から

「諸法華宗之頂上」という称号が贈られ

法華寺と本妙寺を合わせた一寺として

法華経寺が誕生しました。

 

 

さて話が長くなりましたが

元に戻り龍閑橋を渡り境内に入ると

すぐ右手に『絵馬堂』があります。

 

文字通り絵馬の額を掲げる建物ですが

絵馬堂を持つ寺社はあまりありません。

 

 

一般参拝客の絵馬も

数多く掲げられています。

 

 

絵馬堂の正面には『祖師堂』がありますが

中間に何やら銅像が立っています。

 

 

近づいて見ると

何と初代中華民国総統の蒋介石。

 

1972(昭和47)年の日中共同声明に伴い

日台が断交したことから

当時の住職が日華友好を願い建立したそうです。

 

 

蒋介石に別れを告げ

祖師堂に向かいます。

 

 

1678(延宝6)年に上棟された

千葉県に現存する最大の御堂で

国指定重要文化財になっています。

 

堂内には日蓮聖人の像が安置されていますが

一般には公開されていません。

 

 

正面に掲げられた『祖師堂』の大額は

江戸時代初期の書家、茶人として知られる

本阿弥光悦によるものです。

 

 

祖師堂の裏手には

屋根付きの回廊があります。

 

 

回廊の途中には

『宝殿門』という立派な門があります。

 

 

門の下の階段を上り

その先にある坂道を進むと

パゴダ風の『聖教殿』があります。

 

1931(昭和6)年

日蓮の第600遠忌事業として建造されたもので

国宝の『観心本尊抄』、『立正安国論』をはじめとする

重要文化財など百数十点が納められています。

 

 

再び宝殿門に戻り

門の手前を右に進むと

前述の富木常忍が建立した『法華堂』があります。

 

 

建立年代は室町時代末期と推定され

現存する日蓮宗の建築物の中では最古級のもので

国指定重要文化財になっています。

 

 

法華経寺にはこのほかに

五重塔、刹堂、大荒行堂、鬼子母神堂など

見応えのある建物が多くありますが

長くなりますのでこの辺にしておきます。

 

法華経寺

千葉県市川市中山2-10-11

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、福建省福州市です