スピンオフ編~東京都北区王子・関東の稲荷神社の総社『王子稲荷神社』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都北区王子の『王子稲荷神社』です。

 

 

最寄駅は

JR京浜東北線、東京メトロ南北線

『王子』。

 

または

都電荒川線(愛称、さくらトラム)

『王子駅前』。

 

 

駅から徒歩5分

金色に輝く薬医門形式の神門がありますが

何故か閉ざされています。

 

 

失礼して中を覗くと

一の鳥居の前にはバリケードが設けられ

階段の先もフェンスで閉鎖されています。

 

今日は休業日?

寺社に定休日があるなんて

聞いたことありませんよね。

 

で、またまた余談になりますが

中国天津市の仏教寺院『大悲院』は

有料で一般公開されていますが

月曜日定休です。

 

 

実は

王子稲荷神社には幼稚園が併設され

開園中は神門が閉められています。

 

一般参拝者は

幼稚園の脇にある『いなり坂』を上ります。

 

 

『王子稲荷大明神』の旗が翻る

この鳥居から境内に入ります。

 

創建年代は不明ですが

社伝によると

平安時代末期の康平年間(1058~1064年)に

征夷大将軍の源頼義が参拝し

『関東稲荷総司』と崇めたとされていますので

少なくともそれ以前の鎮座になります。

 

江戸時代には

徳川将軍家代々の祈願所と

定められていました。

 

 

鳥居をくぐると

すぐ左手に神楽殿があり

拝殿と繋がる形式になっています。

 

神楽殿は

1987(昭和62)年築です。

 

 

美しい拝殿は

1822(文政5)年に造営されたもので

十一代将軍徳川家斉の寄進によります。

 

 

将軍家寄進によるものだけあり

社殿彫刻も金色など

鮮やかな彩色が施されています。

 

 

日光の東照宮ほどではありませんが

素晴らしいものもあります。

 

 

木鼻もきんきらきん

ここまでやられると

将軍家の威光を振りかざしているようで

私個人的には引いてしまいます。

 

ちなみに現在の社殿の彩色は

1987(昭和62)年

165年ぶりに行われた総塗り換えによるものです。

 

 

拝殿の正面にある手水盤は

拝殿のきらびやかさとは裏腹に

質素な造りになっています。

 

ちなみに手水舎は

神門の脇にあり

平日は一般参拝者は利用できません。

 

 

拝殿の右脇を進むと

本宮への朱塗りの鳥居があります。

 

 

樹々の中に潜む本宮

こちらはしっとりとした佇まいです。

 

古くから社殿が置かれていた地で

江戸時代以前より本宮と呼ばれていました。

 

 

本宮殿の脇には

稲荷社らしく鳥居が連なっています。

 

 

鳥居の先には

亀山稲荷・嬉野森稲荷・北村稲荷

稲荷三社の合殿があります。

 

 

合殿の隣にある祠は

『御石様』と呼ばれています。

 

祠の中には

小さな神棚が祀られ

参拝者が願いとともに奉納した

小さな狐たちに護られています。

 

 

神棚の前に置かれているのが『御石様』

いわゆる『おもかる石』と呼ばれるもので

願い事を念じながら持ち上げ

思ったより軽く感じれば願いが叶いやすく

重く感じれば願いが叶いづらいので

まだまだ努力が必要と言い伝えられています。

 

私は唯物論者なので

願い事を念じずに持ち上げたところ

思いのほか重く感じたヘタレでした。

 

 

『御石様』の祠の横には

対の神狐が見守る

急な石段があります。

 

 

見上げると

石段の先には

別の祠があります。

 

 

『御石様』を持ち上げることで

持てる力をほぼ使い果たしていましたが

最後の力を振り絞って

急な階段を上り切りました。

 

 

『御穴様』と称される

狐穴の跡です。

 

 

穴の中には4匹の狐が・・・

落語の『王子の狐』に登場する

人間に騙された狐の親子でしょうか?

 

 

王子稲荷神社では

『初午の日』が例祭で

2月の午の日は『凧市』と呼ばれる縁日になります。

 

また

大晦日には

末社である『装束稲荷神社』から

狐のお面や装束を身に着けた人々が

行列して王子稲荷神社へ

正月の参詣をするというイベント

『王子狐の行列』が行われます。

 

昨年はコロナのため

残念ながら中止になってしまいましたが

今年は再開できるといいですね。

 

王子稲荷神社

東京都北区岸町1-12-26

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、中国遼寧省大連市です。