スピンオフ編~東京都北区王子・落差8mの勇壮な滝に涼を感じる『名主の滝公園』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都北区王子の『名主の滝公園』です。

 

 

最寄駅は

JR京浜東北線、東京メトロ南北線

『王子』。

 

または

都電荒川線(愛称、東京さくらトラム)

『王子駅前』。

 

 

駅から徒歩10分

南側入園口の

薬医門が現れます。

 

 

安政年間(1854~1860年)に

王子村の名主・畑野孫八が

自らの邸に滝を築き

村民たちに開放したのが始まりとされています。

 

この逸話が

公園の名前の由来になっています。

 

 

庭園として整備されたのは

貿易商だった垣内徳三郎氏の所有となった

明治時代の中ごろからでした。

 

1938(昭和13)年には上野の『精養軒』が買収し

食堂やプールが作られ公開されてきましたが

1945(昭和20)年の空襲で焼失し

荒れ果ててしまいました。

 

 

その後、東京都が土地を取得して

園内の橋や東屋の改修を進め

1960(昭和35)年に

都立の有料公園として開園しました。

 

1975(昭和50)年

北区に移管され

入園料は廃止されました。

 

 

王子近辺は

武蔵台地の突端部に当たり

名主の滝公園も

崖と平坦部を利用した

起伏に富んだ回遊庭園になっています。

 

まずは

右側の石段を登ってみます。

 

 

上り切ったところは

小さな展望台のようになっています。

 

園内には

『男滝』、『女滝』、『独鈷の滝』、『湧玉の滝』の

4つの滝が復元され

ここからは女滝を見ることができます。

 

 

こちらが女滝

かつては武蔵野台地の湧水が

流れ落ちていましたが

現在は枯れてしまい

水は流れていません。

 

園内の4つの滝のうち

男滝だけに

ポンプアップした地下水が

流れ落ちています。

 

 

女滝を後にして回遊路を進むと

三叉路が現れます。

 

左の石段を進むと

独鈷の滝がありますが

現在は通行禁止になっています。

 

 

さらに進むと

左側に急な石段が現れます。

 

何があるのかは説明がありませんが

取り敢えず上ってみました。

 

 

崖の上にあったのは

大きな鳥小屋のようなもの。

 

園内で捕獲したカラスを

収容する小屋だそうです。

 

 

深山幽谷を下りるような気持で

男滝に向かいます。

 

 

あれ?

男滝が枯れている!

コロナのせいで放流中止?

 

 

と思った瞬間

轟音とともに男滝に水が!

 

実は放流は

毎日10時から始まります。

 

ただし

5~10月の第2・4月曜日

11~4月の第4月曜日は

清掃のため放流はありません。

 

 

落差8mは都内でも有数の滝

滝壺の水しぶきは迫力あります。

 

 

少し離れて眺めると

また違った趣になります。

 

 

滝から落ちた水は

せせらぎとなって池に注ぎます。

 

 

浅瀬ですので

夏場になると子供たちが

水遊びに興じますが

今年はどうなるのでしょう?

 

 

せせらぎの右岸には

湧玉の滝がありますが

こちらも水は流れていません。

 

 

何本かの小さな橋も架かっていますが

こんな風情のある桟道もあります。

 

 

せせらぎが注いだ池には

小さな島が設けられています。

 

 

小島には小さな祠がありますが

何が祀られているかは不明です。

 

 

池の水面に映った

菖蒲のシンメトリー

幻想的でした。

 

 

小さな岩の上で

亀が犇めき合って

日向ぼっこをしていました。

 

 

さほど広い公園ではありませんが

勇壮な男滝と小川のせせらぎ

鬱蒼と茂る樹木と美しい池

何時間いても飽きない庭園です。

 

名主の滝公園

東京都北区岸町1-15-25

9:00-17:00

(7月15日~9月15日は18:00まで)

12月29日~1月4日は休園

入場無料

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、イタリア・ミラノ市です。