スピンオフ編~東京都中央区人形町・強運厄除の神にコロナ終息を祈願しました『小網神社』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都中央区人形町の『小網神社』です。

 

 

最寄駅は

東京メトロ日比谷線、都営地下鉄浅草線

『人形町』。

 

 

駅から徒歩5分

ビルの谷間に建つ

小さな神社です。

 

 

開基年代は不明ですが

当地には恵心僧都源信が編んだ

『萬福庵』という草庵がありました。

 

疫病が流行した1466(文正元)年

稲穂を持った老人が草庵を訪れ

数日間滞在しました。

 

ある晩

草庵の開基・源信が

当時の庵主の夢枕に立ち

老人を稲荷神と崇めれば

疫病は治まると告げました。

 

庵主は宣託に従い稲荷神社を創建し

日夜祈願を続けたところ

疫病が治まりました。

 

領主だった太田道灌もこの逸話を聞き

折に触れて稲荷神社を参詣し

土地を寄付し『小網稲荷院萬福寿寺』と命名しました。

 

 

明治維新後の寺社分離令により

萬福寿寺から分離し

1873(明治6)年に『小網稲荷神社』となりました。

 

1923(大正12)年の関東大震災で旧社殿が焼失

1929(昭和4)年に現在の社殿が再建されました。

 

その後は戦禍も免れ

現在では日本橋地区に残る

唯一の戦前の木造神社建築となっています。

 

第二次世界大戦後の宗教法人化により

名称が現在の『小網神社』となりました。

 

 

社殿は対の狛犬に護られ

向かって右には阿形の獅子が

・・・あまり口を開いているようには見えませんが。

 

 

左側には吽形の狛犬が

それぞれ首に鈴を掛けているため

いかつい顔の割には

親しみ易い印象を受けます。

 

 

社殿の向拝虹梁には

正面を向いた龍の彫刻が施され

参拝者を見守っています。

 

 

向拝の左右には

対の龍の彫刻があります。

 

向かって右には『昇り龍』

参拝者の祈りや願いを受け

天に昇り神に伝えるとされています。

 

 

左側には『降り龍』

天から降り

神の徳を参拝者に授けると伝えられています。

 

 

社殿に向かって右側には

『養老の滝』の彫刻があります。

 

孝行息子が滝の水を

父に饗する酒に変えたという

故事に由来するものです

・・・私もそういう息子が欲しい。

 

 

境内には弁財天の像があります。

 

もともとは別当寺の萬福寿寺に

安置されていましたが

寺社分離後に同寺が廃院となったため

1869(明治2)年に遷座されたもので

舟に乗っていることから

『萬福舟乗弁財天』として信仰されています。

 

像の前にある井戸の水で金銭を清め

財布などに納めておくと

財運を授かるとして

『東京銭洗い弁天』としても崇敬を集めています

・・・江ノ島のパクリのような気もしますが。

 

 

鳥居をくぐった左側には

健康長寿のご利益とともに

徳を授ける神の福禄寿も鎮座しています。

 

 

小網神社は

関東大震災で社殿が焼失しましたが

神職が神体を携え避難し

神体が難を免れたこと

第二次世界大戦末期の東京大空襲で

日本橋界隈が重大な被害を受けたにもかかわらず

奇跡的に損害を被らなかったことなどから

『強運厄除の神様』として

今でも参拝者が絶えることはありません。

 

私は無神論者ですが

些少の賽銭を入れ

コロナ終息を祈ってきました。

 

小網神社

東京都中央区日本橋小網町16-23

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、大阪府大阪市天王寺区です。