スピンオフ編~兵庫県神戸市垂水区・数寄屋造の近代和風住宅『旧木下家住宅』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、兵庫県神戸市垂水区の『旧木下家住宅』です。

 

 

最寄駅は

JR神戸線『舞子』または

山陽電車『舞子公園』。

 

 

どちらの駅からも徒歩5分

閑静な住宅街に現れる

緑に覆われた一角。

 

 

緩やかな階段に続く木戸

ここが『旧木下家住宅』への入口です。

 

 

1941(昭和16)年に

神戸で海運業を営んでいた

又野良助氏が私邸として竣工した

数寄屋造の近代和風住宅です。

 

1952(昭和27)年に

明石で鉄鋼業を営んでいた

木下吉左衛門氏の所有となり

何度かの改築・増築を経て

現在の姿になりました。

 

 

吉左衛門氏のご子息である

木下吉次郎氏没後の2000(平成12)年に

ご遺族より兵庫県に寄贈されました。

 

阪神・淡路大震災以降

姿を消しつつある神戸の和風住宅の中で

創建当時の姿をほぼ完全に残す貴重な建造物で

2001(平成13)年に

国の登録有形文化財に登録されました。

 

 

敷地面積は2209㎡

木造平屋一部2階建ての主屋

木造2階建ての納屋

土蔵造2階建ての土蔵で構成され

総床面積は432㎡あります。

 

 

玄関を入るとすぐ左手には

広大な前庭を望む洋風の応接室が。

 

 

応接室の窓には

竣工当時はまだ珍しかった

装飾ガラスが嵌められています。

 

 

玄関に続く座敷の床の間には

亀甲網代の天井が施されています。

 

 

主屋の一番奥にあり

前庭に面した書院

・・・と言っても書院造りになっていません。

 

 

こちらは中庭

中央にある鞍馬石でできた

降り蹲踞(おりつくばい)。

 

降り蹲踞とは

飛石を二、三段降って

前石に立って手水を使うつくばいのことです。

 

 

降り蹲踞の先には

茶室があります。

 

茶室へは

このにじり戸から入ります。

 

 

床の間には

茶道の心得を示す

『和敬清寂』の掛け軸が。

 

 

茶室の近くの水回りに

面白いものが置かれています。

 

 

菱形に木下家のKをかたどった瓦

土蔵の屋根に使われているものだそうです。

 

 

中庭を挟んで向かいには浴室があり

脱衣場には懐かしいブリキのおもちゃなどが

・・・木下家のお子様のものしょうか。

 

 

主屋には

大小8つの部屋がありますが

欄間飾りは部屋ごとに

異なるデザインが施されています。

 

 

水回りの窓は

なぐり加工の面格子

洒落てますね。

 

 

主屋の北側にある土蔵は

公開はされていません。

 

 

前庭を散策することもできます

正面が海になりますが

昔は望むことができたのでしょうか?

 

 

第二次世界大戦中に竣工し

増築をしたためでしょうか

きらびやかな装飾はありませんが

要所要所に洒落たデザインが見られる

素敵な建造物です。

 

旧木下家住宅

兵庫県神戸市垂水区東舞子町

078-787-2050

10:00-17:00

月曜日休館

入館料 一人100円

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、韓国プサン市です。