スピンオフ編~東京都墨田区本所・江戸時代の都市伝説『本所七不思議』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都墨田区本所の『本所七不思議』です。

 

 

『本所七不思議』は

本所に江戸時代から伝承される怪談・奇談

典型的な都市伝説の一つであり

落語などの題材にもなってきました。

 

そんな本所七不思議を紹介するレリーフが

東京スカイツリーの近くにある

『大横川親水公園』にあります。

 

最寄駅は

東武スカイツリーライン

『とうきょうスカイツリー』。

 

 

東京スカイツリーを背にして

約5分ほど歩きます。

 

 

『業平橋』

平安時代の貴族で歌人の

在原業平が亡くなった土地であることに由来し

この名前が付けられていいます。

 

因みに

とうきょうスカイツリー駅は

スカイツリー開業以前は

『業平橋』という駅名でした。

 

 

業平橋の下から

南に向かって約2㎞の公園が

大横川親水公園です。

 

 

 

親水公園を300mほど歩き

春日通りに架かる『横川橋』の下を

通り抜けます。

 

 

進行方向右手の壁に

何やら壁画のようなものが見えます。

 

 

ここから本所七不思議を紹介する

レリーフが始まります。

 

 

八不思議目でしょうか

猫が落下してきました。

 

 

七不思議其之壱

『送り拍子木』

 

 

レリーフ自体は

あまり手入れがよくなく

見にくいのですが

それぞれに説明書きが付いているため

分かりやすくなっています。

 

深夜に夜回りが

『火の用心』とカチカチ拍子木を打ちますが

打ち終えたはずの拍子木なのに

後から同じように繰り返して

カチカチと不気味な音が

人を送るように聞こえるという話です。

 

『それを言っちゃおしめぇだよ』と

先人に言われそうですが

エコー=こだまですね。

 

 

七不思議其之弐

『足洗い屋敷』

 

本所三笠町(現在の墨田区亀沢)にあった

味野岌之助という旗本の屋敷に

夜な夜な天井裏でもの凄い音とともに

足を洗えという声が響き

天井から汚れた足が出てきてます。

 

足をきれいに洗ってやると

おとなしく引っ込めますが

洗わないでいると

足は怒って家中の天井を踏み抜きます。

 

怪奇現象にたまりかねた味野が

同僚の旗本にこのことを話すと

興味を持った同僚は

殿様の許しを得て屋敷を交換しました。

 

ところが同僚が移り住んだ後は

足は二度と現れなくなったという話です。

 

 

七不思議其之参

『あかりなしそば』

 

本所南割下水(現在の北斎通り当たり)に

夜になると何軒かの二八蕎麦の屋台が出ましたが

そのうちの一軒は

いつ行っても店主がおらず

店先の行灯の火が常に消えています。

 

通りがかりの人が

この行灯に火を入れると

家に帰ってから必ず災いが起こるという話です。

 

 

七不思議其之四

『狸ばやし』

 

稲穂がなびく頃の深夜

どこからともなく聞こえる

笛や太鼓などの囃子の音。

 

ついフラフラと誘いだされ

歩き疲れて家に帰り

寝てしまいます。

 

明け方

目を覚ますと

自分の家だと思ったのが野原で

狸に化かされたという話です。

 

 

七不思議其之伍

『送りちょうちん』

 

提灯を持たずに夜歩く人の前に

あたかも人を送って行くように

揺れる明かり現れます。

 

あの明かりを目当てに行けば

夜道も迷わないと思って近づくと

不意に明かりが消えます。

 

しばらくすると明かりが点くので

近づくとまた消え

いつまで経っても追いつけないという話です。

 

 

七不思議其之六

『片葉のあし』

 

本所に住んでいたお駒という美しい娘に

近所の留蔵という男が恋心を抱き

幾度も迫りますが

お駒は一向になびきません。

 

可愛さ余って憎さ百倍

留蔵は外出したお駒を追い

駒止橋(現在の両国橋付近にあった橋)付近でお駒を襲い

片手片足を切り落として殺した挙句

堀に投げ込んでしまいました。

 

それ以降

駒留橋付近の堀に生息する葦は

片方の葉だけしか付けなくなったという

怖い話です。

 

 

七不思議其之七

『置いてけ堀』

 

ある日

仲の良い町人達が

堀で釣りをしたところ非常のよく釣れ

夕暮れになり気をよくして帰ろうとすると

堀の中から『置いてけ』という恐ろしい声が。

 

恐怖に駆られた町人達は

一目散で家に帰りました。

 

家に戻り恐る恐る魚籠を開けると

あれほど釣れた魚が

一匹も入っていなかったという話です。

 

落語のネタに多用されたり

置き去りを意味する『置いてけぼり』の語源になったり

本所七不思議の中で最も有名な話です。

 

 

本所七不思議は

今回ご紹介した他に

『落ち葉なき椎』、『津軽の太鼓』など

伝承によっては異なる逸話もあります。

 

本所七不思議のレリーフ

東京都墨田区本所4-8付近

大横川親水公園内

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都台東区今戸です。