スピンオフ編~兵庫県神戸市中央区・建物の素晴らしさに圧倒されます『神戸税関本関』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、兵庫県神戸市中央区の『神戸税関本関(本庁舎)』をテーマにします。

 

 

最寄駅は

市営地下鉄海岸線

『三宮・花時計前』。

 

 

駅から徒歩10分

フラワーロードを南に下り

阪神高速を超えた

右角にあります。

 

旧警視庁庁舎に似ている

この建物が

神戸税関本関

税関では本庁舎を『本関』と呼ぶようです。

 

 

神戸税関の前身は

1868(慶応3)年に

兵庫開港に伴い

徳川幕府が開設した

兵庫運上所です。

 

その後1873(明治6)年

『神戸税関』と改称され

初代庁舎が完成しました。

 

初代庁舎は

半世紀にわたり存在していましたが

1922(大正11)年

火災により焼失しました。

 

神戸税関パンフレットより借用

 

1927(昭和2)年

花崗岩・レンガ張り

地上4階建て(時計塔除き)の

2代目庁舎が竣工しました。

 

神戸税関パンフレットより借用

 

しかし

1995(平成7)の阪神淡路大震災により

庁舎の一部が罹災したため

解体・改修工事が行われ

1998(平成10)年に

現在の3代目庁舎が完成しました。

 

3代目庁舎は

2代目庁舎の外観、ホールなどを

保存・継承していて

見た目は2代目とほとんど同じです。

 

 

正面玄関(東門)アーチの上にある

『神戸税關』の文字

右横書きの旧漢字が

歴史を物語っています。

 

 

4階部分

時計塔の基礎にあるエンブレムも

2代目のものを継承しているようです。

 

 

3層構造の時計塔は

神戸税関本関のシンボル的存在で

神戸税関のウェブ広報誌の

タイトルにもなっています。

 

 

港側の裏門に廻ると

正面とはまた違った

美しいフォルムを見ることができます。

 

 

3代目建設に際し

建て増しされた新館のファサードも

阪神高速側では

旧館と調和するような

デザインになっています。

 

 

このような素晴らしい建物ですので

内部を観たくなりますよね。

 

1階の一部だけですが

予約をすれば見学できます。

 

正面入り口では

マスコットの『カスタム君』と『カスタムちゃん』が

来庁者を迎えてくれます。

 

しかし

安直なネーミングですね。

 

まあ

『コーちゃん』と『ベーちゃん』とか

『ゼイちゃん』と『カンちゃん』にされるよりは

いくらか救われているかも・・・。

 

 

2層吹き抜けの

アトリウムになった

エントランスホール。

 

華美な装飾はありませんが

重厚感が溢れています。

 

 

 

8本の柱に支えられた

ドームの天井のレリーフは

90年以上に渡り

神戸税関を訪れる方々を

見守っています。

 

 

アトリウム底部の床は

幾何学模様のタイル張りで

こちらも2代目からの継承です。

 

 

こちらの階段から先には

見学者は立ち入ることはできません。

 

 

見学できるのは

左ウィングに設けられた

広報展示室。

 

こちらには

税関に関する資料や

押収された密輸品、禁制品が

展示されています。

 

 

興味深かったのは

1999(平成11)年に

鳥取県境港で押収された

北朝鮮からのシジミ。

 

なんでシジミが

税関に押収されたのでしょう?

 

 

その理由が

ビニール袋に入った白いもの。

 

100㎏の覚醒剤

これがシジミの袋に

隠されていたそうです。

 

こんなのを見つけてしまう

日本の税関の職員の皆さんは

優秀なんですね。

 

 

本当は

館内をもっと見たかったのですが

セキュリティ面を考えると

致し方ないことですね。

 

神戸税関

兵庫県神戸市中央区新港町12-1

 

見学申込

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、大阪府大阪市北区です