スピンオフ編~東京都台東区・今戸人形が迎えくれる『山谷堀公園』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都台東区の『山谷堀公園』をテーマにします。

 

 

最寄駅は

東武スカイツリーライン、東京メトロ銀座線

都営地下鉄浅草線

『浅草』。

 

 

駅から徒歩10分強

浅草7丁目側の入口に到着します。

 

 

山谷堀は

江戸時代初期に

荒川の氾濫を防ぐために造られた水路で

1970年代半ばまで存在していました。

 

しかし

経済成長に伴う水質汚染と悪臭が問題化し

1976(昭和51)年から

東京都により暗渠化されました。

 

翌年から台東区が上部を整備し

山谷堀公園として開園しました。

 

 

公園の入口に残る

『今戸橋』の親柱は

かつてここが水路だった証です。

 

 

山谷堀公園は

開園から40年を経て老朽化したことから

2017(平成29)年~2020(令和2)年に掛け

全面改修工事が行われました。

 

公園は

浅草7丁目から東浅草1丁目までの約740m

東京スカイツリーを眺めることができる

ビューポイントもあります。

 

 

浅草7丁目側から入ると

まず目に入るのが

火消の纏いをイメージしたと思われるモニュメント。

 

 

モニュメントを囲む

12個の立方体には

それぞれ十二支の漢字が

彫られています。

 

 

しばらく進むと

何やらかわいらしい置物が

5体並べられています。

 

 

近寄ってみると

それぞれ異なるポーズの

招き猫が5匹。

 

公園の北側に隣接する

今戸で焼かれてきた

今戸焼でできています。

 

今戸焼の土人形は

江戸・東京の代表的な郷土玩具で

今戸人形と呼ばれ

下町の人々に親しまれてきました。

 

しかし

明治半ば頃には衰退し

現在では

伝統製法を受け継ぐ製造者は

今戸で1軒のみになっています。

 

公園に置かれている人形は

この製造者によって作られたものです。

 

 

こちらの5体は河童。

 

 

本来は背中が開いていて

底に灰を敷いて炭を置き

点火用の火種を置く

道具として使われていたそうです。

 

 

こちらは

福助とお福。

 

 

福助は

江戸時代中頃に現れた

招福の縁起物人形です。

 

伏見人形のお福と

夫婦仕立てにするために作られたのが

福助人形の起こりとも言われています。

 

 

こちらは踊り雀。

 

 

『雀百まで踊り忘れず』の諺や

『舌切り雀』に登場し

踊りでお爺さんを和ませる雀などを

モチーフにした人形のようです。

 

 

こちらは座猫(ざねこ)。

 

 

顔を横に向けて座る猫の姿は

江戸時代の錦絵にも描かれていますが

その由来は不明です。

 

偶然でしょうか

こちらにある5体の座猫は

全て右を向いています。

 

 

最後に登場するのが

座猫、河童、踊り雀、招き猫に

鉄砲狐を添えた5体。

 

なぜか福助・お福はいません

場所がなかったのでしょうか?

 

 

鉄砲狐は

形状が鉄砲の弾に似ていることから

そのように呼ばれていました。

 

主として稲荷神社への

奉納用として用いられていました。

 

因みに

古今亭志ん朝師匠の十八番に

『今戸の狐』がありますね。

 

 

浅草寺にお詣りの際には

少し足を延ばして

山谷堀公園も散策してみてください。

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、群馬県桐生市です