ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は群馬県太田市三枚橋の『串膳』です。
最寄駅は東武鉄道桐生線の『三枚橋』。太田駅の隣の駅ですが無人駅です。
駅の周辺は、ご覧の通り住宅だけで飲食店や商店は1軒もありません。
駅から徒歩2分、畑の真ん中にポツンとあるのが今回ご紹介する『串膳』・・・串揚げ屋ではありません。
どう見ても飲食店には見えず少々不安になります。
暖簾が掛かっているので辛うじて飲食店だなと分かります。実はこう見えても(失礼)、約30年続くとんかつの名店なのです。
店内は、カウンター席と小上がりのみ。テーブル席はありません。
『牛すじ大根』。一口ヒレカツが2枚付いた定食で税込1300円。かなり惹かれましたが、はるばる東京からやって来た目的ははビーフカツ。諦めました。
価格が変動していることもあります。
頂いたのは店で一番価格の高い『特和牛ヒレカツ』。味噌汁、箸休め、ごはんが付いて税込4500円です。この立地にしては結構なお値段です。
粗めのパン粉を纏ったとんかつ屋の揚げ物。またまた不安・・・。そもそも論としてとんかつ屋でビーフカツをやっているのは非常に珍しいことなのですが、こちらは先代の時から30年間ずっとメニューアップされているとのこと。
えっ!一瞬にして全ての不安解消!素晴らしい断面。厚さ3㎝ほど。上州牛のシャトーブリアンです。しかも180gあります。
注文から提供されるまで12~13分。納得です。
デミグラスソースではなく、とんかつソースで頂きます。
うっ、うっ美味い!想像をはるかに超える美味さ。レアですがもちろん芯まで温かく揚げられています。60秒で出てくる牛カツチェーン店のアルバイトが揚げたものとは雲泥の差です・・・比べるだけで失礼になります。肉は箸で切れるほど柔らかいのですが、口に含むと適度な弾力があり絶妙の食感。東京でもめったに遭遇しない最上級のビーフカツです。
箸休めは、胡瓜の酢の物と小松菜と油揚げの煮びたし。天敵胡瓜は口にしませんでしたが、煮びたしは出汁がよく効き薄味で抜群の美味しさ・・・小鉢で頂きたいくらいでした。
味噌汁の具は豆腐とわかめ。出汁と味噌の加減が絶妙でとても良い味でした。
ご飯は少な目でお願いしました。照りのある良質な米、炊き上がりも抜群でビーフカツによく合います・・・と言うかこのご飯であれば何にでも合います。
30代前半と思われるご主人、お父さんである先代から店を継いで3年になるそうです。『父に教わったことを守っているだけ』と謙遜されますが、何の何の。お若いのに素晴らしい腕前です。今回は敬意を表し敢えてモザイクなしでアップします。
こんな言い方をしたら若きご主人に大変失礼になりますが、こんな辺鄙なところでこれほど素晴らしいシャトーブリアンのビーフカツを頂けるとは思ってもいませんでした。4500円は高いなと思われるかもしれませんが、質と量を考えると安すぎると思います。
心からご馳走様でした。
群馬県太田市鳥山町881-10
0276-22-3725
11:30-14:00 17:00-21:00
水曜日休み
次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都墨田区&足立区です。