ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都墨田区横網の『旧安田庭園』をテーマにします。
最寄駅は
ＪＲ総武線、都営地下鉄大江戸線
『両国』。
西門、北門、東門
３つの入口があり
ＪＲ駅から一番近いのは西門ですが
敢えて一番遠い東門から入ることを
私はお薦めします。
大江戸線の駅からは徒歩７分
ＪＲ駅からは同１０分程度です。
常陸国笠間藩主本庄因幡守宗資により
元禄年間（１６８８～１７０３年）に
建造されたと伝えられています。
明治維新後は
旧岡山藩主池田章政の邸宅となり
１８８９（明治２２）年には
安田財閥の祖である
安田善次郎の所有となりました。
氏の没後
１９２２（大正１１）年に
東京市に寄付されましたが
翌年の関東大震災により
ほぼ旧態を失いました。
大震災後
東京市は庭園の復元を行い
１９２７（昭和２）年に
市民の庭園として開園しました。
心字池を中心とする
隅田川の干満を利用した
汐入回遊式庭園でしたが
隅田川の汚染が庭園に及ぶようになったため
現在では直接の接続は停止されています。
園内には
かつて心字池の水位を調節する
水門が残されています。
現在では当初の機能を失っていますが
往時の姿を留める遺構として
原状のまま保存されています。
夏の暑い日の最中
心字池の畔では
亀の親子が甲羅干しをしていました。
気持ち良さそうに泳ぐ亀も・・・
ああ！私は亀になりたい。
西門の外には
庭園とそぐわない外観の建物
『刀剣博物館』です。
私は武器に興味がないので
入館していません。
かつてここにあった
両国公会堂の建物の方が
私はずっと好きです。
園内には
どこから運ばれたのかは不明ですが
奇岩が多く見られます。
見事に苔むした岩
転がることはなく
ここにあり続けたのでしょう。
そういえば昔
友人たちとくだらないことを言っていたのを
思い出しました。
A rolling stone gathers no moss
The Rolling Stones gather much money
白い小さな
太鼓橋を渡ります。
橋を渡ると
十一重の塔が現れます。
説明がありませんので
どのような由緒なのかは不明です。
塔の先には
台座のような不思議なものが。
かつて仏像が鎮座していたのでしょうか？
こちらにも説明がないので
全くわかりません。
きのこのような形の
これまた不思議な灯籠があり
台座（？）、十一重の塔と
神秘的な３ショットを成しています。
『駒止石』
こちらには説明がありました。
１６３１（寛永８）年
秋の台風に見舞われ
隅田川が大洪水となりました。
隅田川を渡った
本所側の被害は甚大で
時の将軍徳川家光は
その状況を調べさせようとしました。
あまりの濁流に誰もが尻込みする中
旗本阿部豊後守忠秋が進み出て
現在の柳橋あたりから
隅田川に馬を乗り入れました。
忠秋は馬を巧みに操り
渡河に成功し
被害状況を調べて回りましたが
その際に馬を止めて
休憩したのがこの石で
そのことから駒止石と名付けられたそうです。
駒止石の隣にあるのが
『駒止の井戸』。
説明はありませんが
忠秋が喉を潤した井戸ではないでしょうか。
駒止石の前には
『駒止稲荷』が。
忠秋の徳を敬い
当時この辺りに住んでいた人々が
祀ったのが始まりと言われています。
再び東門付近に戻ると
サルスベリの木が一本。
きれいな花が
咲いていました。
同じ隅田川の汐入回遊式庭園である
浜離宮恩賜庭園や旧芝離宮恩賜庭園と同様
華美さはありませんが
ゆっくりと散策を楽しめる庭です。
東京都墨田区横網１－１２－１
４～９月 9:00-19:30
１０～３月 9:00-18:00
入園無料
次回は、本日１５：００にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、兵庫県豊岡市です。