スピンオフ編~中国福建省厦門(アモイ)市・華僑の歴史、風俗などが展示されている『華僑博物院』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、中国福建省厦門(アモイ)市の『華僑博物院』をテーマにします。

 

 

厦門は

福建省南部に位置する

同省第二の都市

市区人口は380万人強。

 

中国有数の茶葉の輸出港として

17世紀ころから繁栄していましたが

19世紀半ばの『南京条約』により

外国人に開港され

国際都市として発展してきました。

 

 

今回ご紹介する『華僑博物院』の最寄駅は

地下鉄1号線の『鎮海路』。

 

 

駅から徒歩10分

『思明南路』に面しています。

 

1959年に

陳嘉庚(タン・カーキー)によって

創建されました。

 

 

陳嘉庚は

1874年に厦門で生まれ

17歳の時にシンガポールに移住し

マレー半島におけるゴム業で財を成した華僑。

 

厦門大学の創設者でもある彼は

1949年に厦門に帰郷し

教育・福利施設の運営に注力し

1961年に北京で逝去しました。

 

 

門をくぐると

一風変わった庭が広がっています。

 

 

庭に置かれた

『故國勿忘(故国を忘れることなかれ)』の石碑は

清末から民国始めに活躍した

思想家・政治家であり著名な書家でもある

康有為の書によるものです。

 

 

3階建ての華洋折衷の建物には

華僑の歴史に関する資料の他に

陳嘉庚が保有していた美術品も展示されています。

 

 

私が興味を持ったのは

世界各地のチャイナタウンの写真。

 

こちらは20世紀初頭の

シンガポールのチャイナタウン。

 

 

こちらは年代不明ですが

神戸市の南京町。

 

道行く人の服装や

駐車している車から判断すると

さほど古くはなさそうです。

 

 

こちらも年代不詳ですが

ロンドンのチャイナタウン。

 

 

チャイナタウンでは

華僑の多くが

商業に従事していましたが

その様子も再現されています。

 

こちらは『洗衣店』

クリーニング店です。

 

 

こちらはテイラー

古いミシンが印象的です。

 

 

当初

商売などで成功した華僑は

ほんの一握りで

大半の人々は社会の底辺で暮らしていました。

 

 

各業種の店舗などの

様子を再現したドールハウスもあります。

 

 

上段右端の『當』の文字は

質屋を表しています。

 

下段は右から

薬屋、寺院、銀製品店。

 

 

これらの他にも

貴重な書画、工芸品など多数展示されていますが

長くなりますので割愛します。

 

華僑博物院

中華人民共和国福建省厦門市思明区思明南路493号

86-592-2085345

9:30-16:30

月曜日休館

入館無料

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都台東区です。