スピンオフ編~東京都荒川区南千住・レトロ感はありませんが何故か懐かしさ溢れる『ジョイフル三の輪』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都荒川区南千住のショッピングアーケード『ジョイフル三の輪』をテーマにします。

 

 

最寄駅は

都電荒川線(東京さくらトラム)

『三ノ輪橋』。

 

 

都電の停留所の近くには

『三ノ輪橋おもいで館』が。

 

東京都交通局が運営する施設で

都電を始めとする都営交通の案内や

ジオラマの展示

グッズの販売などが行われています。

 

 

ジョイフル三の輪は

三ノ輪橋おもいで館の斜め前から始まります。

 

ちなみに

都電の停留所は『三ノ輪橋』で

片仮名の『ノ』になりますが

商店街は平仮名の『の』で

『ジョイフル三の輪』です。

 

また

町名としての三ノ輪は

台東区にありますが

こちらの商店街は荒川区

・・・ややこしいぃ。

 

大正時代に始まり

かつては『南千住銀座』と呼ばれていました。

 

 

アーケードに入ると

すぐ右側にあるのが『都電屋』。

 

1階がカフェ

2階以上がホテルになっていて

外国人観光客に人気があります。

 

 

店頭には

荒川線がまだ『王子電気軌道』と言った頃の

路線図のイラストが展示されています。

 

現在の荒川線の路線の支線として

王子から赤羽までの路線もあったようです。

 

 

都電屋の少し先で

アーケードは左90度に折れます。

 

 

ここからがジョイフル三の輪のメインストリート

都電荒川線と平行に

300mほどの商店街が続きます。

 

 

入口近くで賑わいを見せているのは

『肉の富士屋』。

 

 

精肉店ですが揚げ物が充実しています

決して安くはないのですが

値段以上の味であることは間違いありません。

 

 

特にお薦めは

メンチとコロッケのハイブリッド

その名も『メンコロ』。

 

メンチのようでメンチでなく

コロッケのようでコロッケでない

独特の味と食感の逸品です。

 

 

少し歩くと右側に

『パンのオオムラ』が。

 

最近はブランジェリーと称する

お洒落なパン屋が人気ありますが

こちらは昔ながらの下町の『パン屋』。

 

 

ショーケースに並ぶのは

やきそばパン、ハムカツパンなどの

懐かしさ溢れる惣菜パンの数々。

 

中でもお薦めはコロッケパン

この界隈でコロッケパンと言えば

オオムラか青木屋と言われるくらいです。

 

ちなみに青木屋は

ジョイフル三の輪から

5分位歩いたところにある惣菜パンの店です。

 

 

さらに進むと

同じ右側に古民家が現れます

江戸時代から続く蕎麦の名店

『砂場総本家』です。

 

 

砂場の話を始めると長くなり

この記事との整合が取れなくなりますので

ここではごく簡単に触れておきます。

 

この店のルーツは

嘉永年間に初代店主『すなば藤吉』が

糀町(現在の麹町)で創業した

『糀町七丁目砂場藤吉』ですが

1912(大正元)年に

十二代目店主が先物相場に失敗し

現在地に移転してきました。

 

 

現在の建物は

1954(昭和29)年の普請で

東京の昔の蕎麦屋の風情を偲ばせる

木造建築です。

 

入口にかかる暖簾は

昔から冬場は紺地、夏場は白地に

使い分けられています。

 

 

砂場の目の前には

銭湯『大勝湯』が。

 

ビルの中にありますが

そこはかとなく下町情緒が漂う

不思議な趣きです。

 

 

ずらりと並んだ下足箱

結構大きな風呂屋なんですね。

 

 

大勝湯の隣には

どこかで見たようなお方が。

 

TVにもたまに出演されている

鉄道写真家の中井精也さんです

・・・でも何で中井さんがここに?

 

 

『ゆる鉄画廊』

中井さんのキャラリーです。

 

 

屋内では

中井さんが撮影された写真の展示や

グッズの販売が行われています。

 

 

少し歩くと左側に

1918(大正7)年創業の

老舗和菓子屋『相州屋』が。

 

近くの日光街道沿いに

同名の和菓子屋があります。

 

どちらが本店かは不明ですが

多分同じ店だと思います。

 

 

昔からある下町の和菓子屋の特徴ですが

和菓子以外におにぎりなどのご飯類もあります。

 

 

相州屋の2軒先には

立川志らく師匠絶賛の

餃子専門店『さかい食品』が。

 

 

テイクアウト専門

残念ながら私は未経験です。

 

 

20mほど進むと

右側に味噌専門店の

『坂本屋小島商店』が。

 

 

全国各地の味噌が

量り売りで売られています。

 

 

坂本屋小島商店の少し先にある

『八百権』で

ジョイフル三の輪は終わります。

 

 

八百権は

スーパーマーケットに負けることなく

新鮮な野菜や美味しい惣菜を

下町価格で販売しています。

 

 

八百権の角を左折すると

都電荒川線の『荒川一中前』に出ます。

 

ちょうど一停留所分が

ジョイフル三の輪の長さなのです。

 

 

ジョイフル三の輪は終わりましたが

もう少しだけお付き合いください。

 

八百権の角を右に曲がり

右側一つ目の路地に

小さな祠があります。

 

 

『中島弁財天』

かつてこの近くにあった

銭湯『弁天湯』の

女湯の脱衣場の中庭に置かれていた

弁天様です。

 

弁天湯は大正時代に創業し

関東大震災や東京大空襲をくぐり抜けた

建物は『都内最古級』と言われていましたが

東日本大震災で甚大な被害を被り

2012(平成24)年1月に惜しまれつつ

その百年近い歴史に幕を下ろしました。

 

建物は取り壊しになりましたが

長らく住民に愛されてきた弁天様は

この小さな祠に安置され

開運、商売繁盛、芸術、延寿などの神として

今でも住民の方々に親しまれています。

 

 

たった300mほどの短い商店街

レトロ感はありませんが

現代で忘れ去られたものを

そこかしこに感じられ

懐かしさ溢れる通りです。

 

ジョイフル三の輪

東京都荒川区南千住1丁目

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、アイルランド・ゴールウェイ市です。