スピンオフ編~アイルランド ゴールウェイ市・素晴らしいの一言『ザ・クレイン・バーでのセッション』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、アイルランド・ゴールウェイ市の『ザ・クレイン・バーでのセッション』をテーマにします。

 

 

ゴールウェイは

アイルランドの首都ダブリンから

西に約200㎞に位置する

人口約8万人の都市。

 

大西洋に面した港町で

19世紀半ばのジャガイモ飢饉の際には

多くの人々が新天地を求め

移民として旅だった地でもあります。

 

 

『ザ・クレイン・バー』は

市の中心部にある

レトロな一軒家を利用したパブ。

 

 

こじんまりした店内は

アイルランドの国旗に溢れ

いかにも酔っ払い達が楽しそうに

集いそうな雰囲気です。

 

 

こちらは

ミュージシャン専用席

一般客は座れません。

 

日曜日の昼下がりに

セッションがあると言うことで

13時頃に入店しましたが

案の定まだ誰もいません

 

 

ミュージシャン専用席の向かいには

アイリッシュ・テイスト満載のカウンター席

ここに腰掛け

ライブを満喫するのがベストなのです。

 

 

あまり黒ビールは好まないのですが

ここはアイルランド

ドラフトギネスにしました。

 

クリーミーな泡と

コーヒーのような芳醇な香り

苦みはほとんどありません。

 

 

ビール以外にも

アイリッシュ・ウィスキーなど

酒類のラインアップは豊富ですが

食べ物はドライローストのピーナツのみ

呆れるくらいの潔さです。

 

 

30分ほどして

ミュージシャンが一人やってきました。

 

 

バッグから取り出したのは

アイルランドの伝統的な打楽器

『バウロン』

チューニングに余念がありません。

 

一段落したところで声を掛けますと

アイルランド人ではなく

オランダ人とのこと。

 

セッションは何時に始まるか尋ねると

皆が集まってからとの返答。

 

皆は何時頃に来るのと再び問うと

皆の気が向いた頃とのこと

まるで禅問答です。

 

 

ギネスを飲みながら待つこと1時間

ミュージシャン達が集まりました。

 

日本では考えられないことですが

彼らはビールを飲みながら

楽しそうに話しています。

 

聞き耳を立てると

セッションの流れなどの音楽の話ではなく

世間話でした

・・・これがアイルランド流。

 

 

彼30分ほど経った15時頃に

漸く始まりました。

 

ただし正面のギターを持ったおじさんが

一人で歌っているだけ

そのほかのミュージシャンは

相変わらずおしゃべりに耽っています。

 

 

1曲終了すると

他のミュージシャンも加わり

本格的なセッションが始まりました。

 

フィドル、ティン・ウィッスル、フルート、ギター、バウロン

楽器はそれだけですが

皆さん物凄く上手です。

 

ほとんどの方がアマチュアで

休日に集まってセッションを行っているとのこと。

 

店によって若干の差はありますが

アマチュアミュージシャンは

ギャラを貰えないどころか

ビールすら自腹なのです。

 

アイリッシュ・トラッドが大好きで

金など二の次

仲間とプレイできる場があれば

それだけで幸せとのこと

・・・素晴らしい人生観ですね。

 

 

この頃には満席になり

日曜の午後のセッションを楽しむ

ゴールウェイ市民達が大盛り上がり。

 

 

素晴らしい歌あり演奏ありで

1時間程セッションが続くと

再びミュージシャンたちの歓談タイム。

 

 

左端の立派な鬚のおじさんが

このセッションのコア・パースン

かれはプロのシンガーで

日本のアイリッシュ・パブでも

ライブを行ったことがあるそうです。

 

 

30分程してセッションが再開

客席にいた10代の姉妹が飛び入り参加です。

 

お姉ちゃんはバンドネオン

妹はティン・ウィッスル

何れもテクニックはまだまだですが

これ位の年ごろからセッションに参加し

腕を磨いてゆくのですね。

 

 

姉妹二人は

3曲ほど参加し自席に戻りました。

 

入れ替わりに新たな二人が。

このお兄さん歌が滅茶苦茶上手。

 

隣のお爺さんは

楽器を持っていませんし

唄も歌いませんが

関係者のようです。

 

このお兄さんどこかで見たことあるな?

歌声も聴いたことあるし・・・

 

 

思い出しました

前日に街角で歌っていました。

 

 

セッションは3時間ほど続き

18時過ぎにお開きに。

 

半分くらいは歓談タイムでしたが

それも含め

素晴らしいパフォーマンスでした。

 

The Crane Bar

2 Sea Road, Galway, Ireland

353-91-587419

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、山形県山形市です。