番外編~東京都荒川区南千住・ソウルフードにくまんを守る蕎麦処『いし井』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は番外編、ビーフカツからは離れます。テーマは、東京都荒川区南千住の手打ちそば『いし井』です。

 

 

最寄駅は

東京さくらトラム(都電荒川線)

『荒川一中前』

 

 

電停から徒歩5分

住宅地の真っただ中に

ポツンと佇む蕎麦処

 

 

『手打ちそば処 いし井』

しかしどう見ても

喫茶店かスナックのようです

 

 

実は

この店のこと

全く知りませんでした

 

偶然通りすがった時に

目に入った

この奇妙な看板がきっかけです

 

南千住のソウルフード

にくまんラーメン

にくまんうどん・そば

 

にくまんが入った

ラーメンやうどんにそば

不気味なだけですね

 

普段であれば即パスなのですが

何かに取り憑かれたように

ふらふらと入ってしまいました

 

 

店内も

手打ち蕎麦処感ゼロ

居酒屋のようです

 

 

迎えて頂いたのは

ご主人の石井さん

1945(昭和20)年生まれの南千住っ子

 

そば屋を始めたのは8年ほど前

その前は居酒屋をやってらっしゃったとのこと

なるほどモヤモヤが晴れました


 

にくまんラーメンにするか

にくまんそばにするか

暫し悩みました

 

石井さんにお伺いすると

そばは駄目

ラーメンにしなさいとのこと

 

手打ち蕎麦の店では?

そう思いましたが

お薦めに従いました

 

『にくまんラーメン』

税込800円

店の一番人気だそうです

 

価格が変動していることもあります

 

 

これが『にくまん』

天麩羅でもさつま揚げでもない

摩訶不思議なビジュアル

 

大雑把に言うと

魚のすり身に衣を付け

油で揚げたもの

 

近くにある商店街

『ジョイフル三ノ輪』にあった

おでん種屋の『神崎屋』が元祖

 

『フライ』という名で売られていましたが

食感がハムのようなので

子供たちが『にくまん』と呼ぶようになったそうです

 


肉の食感かどうかは別として

ふわふわでジューシー

予想以上の美味しさです

 

石井さん自身がお好きなことから

神崎屋からの直伝で

その味を伝えています

 

 

薬味の葱は分かるんですが

山葵はどうしたらいいのでしょう

ラーメンに入れる・・・まさか

 

 

お伺いしたところ

にくまんに付けて

味変させるとのこと

 

早速やってみました

ラーメンのスープを吸ったにくまんと

山葵の相性が抜群で超美味

 

 

中太のストレート麺は

柔らか目の茹で加減

私の好みです

 

にくまんの衣の油を吸った

醤油味のスープに絡み

今まで経験したことのない美味しさ

 

 

メンマではなくシナチクと呼んで・・・

そう石井さんがおっしゃっていました

・・・賛成!

 

 

そばつゆをベースにしたスープ

にくまんの味がしみ込み

最後の一滴まで飲み干せる美味しさです

 

 

手打ち蕎麦処にお伺いして

ラーメンだけで帰るというのも

後ろ髪を引かれます

 

と言うことで

『せいろ』を追加

税込700円

 

 

更科系の二八

蕎麦打ちは独学とのこと

それにしてはお見事

 

 

まずは塩で一口

蕎麦の香りと甘みが

際立ちます

 

 

次はそばつゆで

やや濃い目ですが

何かが違います

 

私の馬鹿舌では

解き明かすことができそうにないので

お伺いしました

 

昆布を一切使用せず

椎茸を使っているとのこと

なるほど・・・

 

 

通り過ぎていたら

にくまんの謎も解明できず

その味も経験することもできませんでした

 

東京っ子が知らない食べ物が

東京にはまだまだあることを

思い知らされました

 

ごちそうさまでした

 

いし井

東京都荒川区南千住6-28-5

03-3891-0536

11:30-14:00  17:00-21:00

※食べログ記載の営業時間は間違いです

火曜日休み

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都江東区清澄です。