スピンオフ編~東京都江東区富岡・由緒ある橋が2基『八幡堀遊歩道』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都江東区富岡の『八幡堀遊歩道』をテーマにします。

 

 

最寄駅は

東京メトロ東西線、都営地下鉄大江戸線

『門前仲町』。

 

 

駅から徒歩5分

『富岡八幡宮』の東側を

南北に走る短い遊歩道です。

 

 

ここはその名の通り

堀があった処です。

 

その名残が

中ほどに架かる赤い橋。

 

 

実はこの橋は

東京で最初に掛けられた鉄橋で

国の重要文化財に指定されています。

 

1878(明治11)年に

東京府の依頼により

工部省赤羽製作所で製造されたもので

京橋区(現在の中央区)の楓川に架けられ

『弾正(だんじょう)橋』という名前でした。

 

 

1913(大正12)年

市区改正により

新しい『弾正橋』が架けられたため

この橋は『元弾正橋』と改称されました。

 

その後

関東大震災の復興計画により

廃橋となりましたが

1929(昭和4)年に現在の場所に移設され

富岡八幡宮の隣であったことから

名称も『八幡橋』と改められました。

 

 

幅2m、長さ15.2mのアーチ橋

アーチは鋳鉄製で

5本の直材が繋がれています。

 

 

全国に現存する鉄橋としては

最古の部類に属するもので

菊の紋章が施された橋としても有名です。

 

 

ウィップル形トラスと呼ばれる橋の形は

米国人スクワイヤー・ウィップル氏の特許が基本で

1989(平成元)年に『米国土木学会』から

ウィップル形トラス橋の名誉と

優れた製作技術に対し

『土木学会栄誉賞』を授与されました。

 

 

こちらは

1901(明治34)年に刊行された

『東京名所図会』

 

左上に見えるのが

京橋にあった当時の弾正橋です。

 

 

八幡橋を過ぎると

右側にオブジェが見えて来ます。

 

 

一瞬馬車かなと思いましたが

人力車でした。

 

説明がありませんので

どなたが制作し

どのような意図なのかは不明です。

 

 

人力車を通してみる八幡橋

風情ありますね。

 

 

人力車を通り過ぎると

左側にもう1基の橋が。

 

こちらは展示のみで

渡ることはできません。

 

 

大横川(旧大島川)に架かり

木場5丁目と6丁目を結んでいた

小さな人道橋です。

 

木場5丁目に医院を開業していた

新田清三郎医師が

1932(昭和7)年に

不慮の事故で亡くなった夫人の霊を慰める

『橋供養』の意味を込め

近所の方々と協力して架けたものです。

 

当初、『新船橋』と名付けられましたが

人望が厚く、地域の人々から愛された

新田医師を偲び

いつしか『新田橋』と呼ばれるようになりました。

 

 

大横川の護岸整備により

2003(平成15)年に

新田橋は架け替えられました。

 

元の橋は八幡堀遊歩道に移設され

重要文化財の八幡橋の近くで

余生を送っています。

 

 

八幡堀遊歩道には

何本かの桜の木があり

今頃は満開になっていると思いますが

私が訪れた3月初旬は

まだ蕾の状態。

 

 

100mほどの短い散歩道ですが

由緒ある2基の橋を

見ることができます。

 

富岡八幡宮を参詣の際には

是非お立ち寄り下さい。

 

八幡堀遊歩道

東京都江東区富岡2-5-6

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、アイルランド・ウォーターフォード市です。