スピンオフ編~中国大連市&長春市・今も市民の足として活躍する『路面電車』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、中国大連市と長春市の『路面電車』をテーマにします。

 

 

かつて

上海や北京などの中国の大都市では

路面電車が市民の足として活躍していましたが

都市の近代化進展とともに

交通渋滞解消のため

地下鉄への転換が進み

徐々にその姿を消してゆきました。

 

しかし近年

建設費やエコの観点から

路面電車が見直され

北京や上海など多くの都市で

新しい路線が開通しています。

 

それらはLRT(Light Rail Transit)と呼ばれる

軽量で低床式車両を利用した

近代的な路面電車です。

 

~上海のLRT~

 

現代中国で

第二次大戦以前から走っている

路面電車が現役で活躍しているのは

遼寧省の大連市と

吉林省の長春市

この2都市だけだと思います。

 

こちらは

大連市内の世紀街を走る

レトロな路面電車。

 

大連の路面電車は

日本国の特殊会社だった

『南満州鉄道(通称、満鉄)』の子会社が

1906年に開業し

最盛期には67㎞の路線距離がありました。

 

 

現在は大連市が運営しており

『201路』と『202路』の2路線が

走っています。

 

『海之韻広場』と『興工街』を結ぶ201路には

昔のままのレトロな車両も運行しており

観光客に人気を博しています。

 

全線が併用軌道で

自動車と同じ道を走ります。

 

 

文字通り

革製の吊革

往時のままです。

 

 

運転台では

運転手君がスマフォを見ています。

 

時間調整のための停車中ですが

やはり良くないですよね。

 

 

『民主広場』近くには操車場があり

色々な車両を見ることができます。

 

 

終点の『海之韻広場』

周囲はタワーマンションばかりです。

 

 

比較的新型の

連結車両も走っています。

 

 

201路の起点

『興工街』。

 

こちらの車両は

201路線の連結車両です。

 

 

『興工街』から『小平島前』を結ぶ202路線は

ほぼ全車両が最新型のLRT

レトロな車両は走っていません。

 

 

『興工街』から2つ先の『解放広場』までは

塀用軌道ですが

それ以降は専用軌道になります。

 

 

こちらは

吉林省長春市の路面電車。

 

日本の傀儡国家『満州国』時代に

『新京交通株式会社』が開業したもので

現在は『長春公交集団電車公司』が運営しています。

 

 

市の中心部にある

『工農大路』を起点に

54路と55路の2路線が運行されています。

 

 

両路線は

途中の『南陽路』で分岐し

54路は『西安大路』が

55路は『長春西駅』が終点になります。

 

市中心部では

塀用軌道と専用軌道が混在しますが

『南陽路』以降は併用軌道になります。

 

 

日本がでっち上げた『満州国』で

日本が開設した路面電車

それに乗車するのは複雑な気持ちですが

現在でも市民の足として

役に立っていることだけは確かです。

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、アイルランド・ゴールウェイ市です。