スピンオフ編~日本全国・知ったかぶりします『日本のお金』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。・・・と言っても今日はスポットのご紹介ではなく、『日本のお金』について知ったかぶりします。

 

 

そもそも論から入ります。

 

『お金』って何でしょう?

 

一般的には

『財・サービスを手に入れるために使用される

物体及びその概念』とされています。

 

近年は

電子マネーや仮想通貨も

お金の一種として見なされつつありますが

ここでは現金に限ってお話しします。

 

物体としての現金には

『紙幣』と『貨幣』があります。

 

一般的には

紙幣は『お札』

貨幣は『硬貨』または『コイン』と

呼ばれています。

 

 

それではまず

日本の紙幣のお話から始めましょう。

 

紙幣を発行しているのは

誰でしょう?

 

日本国政府とか財務省

多くの方がそう答えられますが

不正解です。

 

紙幣の発行者は

『日本銀行』

通称『日銀』なのです。


 

紙幣の表面

・・・肖像が印刷されている面・・・

を見ると分かります。

 

券種を示す漢字の下に

日本銀行と印刷されています。

 

ちなみに

紙幣の正式名称は

『日本銀行券』です。

 

金融機関など

紙幣を取り扱う業界では

『一万円札』ではなく

『一万円券』、『万券』などと呼ぶことが

多々あります。

 

 

余談ですが

『日本銀行』は

正式には『ニッポンギンコウ』ですが

『ニホンギンコウ』と発音する

日銀職員も結構います。

 

 

現在流通している紙幣は

五百円、千円、二千円、五千円、一万円の

5種類です。

 

このうち五百円紙幣と二千円紙幣は

現在製造されていません。

 

第二次世界大戦終了後に

新様式の紙幣が発行されたのは5回

発行ごとにA~E券と言われています。

 

すなわち

2004年に流通が開始された現行の紙幣は

5回目の発行になりますので

E券と呼ばれ

2024年に発行が予定されている新紙幣は

F券と呼ばれることになります。

 

現実的には流通していませんが

現在でもA券を使うことはできます

・・・ただし額面通りで一円紙幣は

現在でも1円の価値しかありません。

 

紙幣の印刷は日本銀行が

自ら行っているのでしょうか?

 

日本銀行は年ごとの発行枚数を決め

独立行政法人『国立印刷局』に

印刷を委託しています。

 

表面の中央下の方に

その旨が記されています。

 

ちなみに

2001(平成13)年までに発行されたものには

『大蔵省製造』

2002(平成14)年~2003(平成15)年3月31日までに

発行されたものには『財務省製造』と

記されています。

 

これは当時

印刷局が大蔵省、財務省の

外局であったためです。

 

 

紙幣の表面には

アルファベット+6桁の数字+アルファベットからなる

『記号番号』とよばれるものが

印刷されています。

 

アルファベットには

『1』と間違いやすい『I』

『0』と間違いやすい『O』は

使用されません。

 

新様式の紙幣が発行されると

アルファベット1文字+6桁の数字+アルファベット1文字

即ちA000001A~Z999999Zが

順次黒色で印刷されます。

 

記号番号が一巡すると

冒頭のアルファベットが2文字になり

AA000001Aから黒色で印刷されます。

 

ZZ999999Zまで印刷が終了すると

印刷色を変更し同じ手順を繰り返します。

 

1色のサイクルで

129億6000万通りになるそうです。

 

発行枚数が一番多い千円は

年に15~16億枚印刷されますので

8~9年で色が変わる計算になります。

 

実際には

2011(平成23)年に褐色に

2019(平成31/令和元)年に紺色に

変更されています。

 

 

紙幣の表面には

肖像が印刷されていますが

唯一肖像が印刷されていないのは

二千円紙幣です。

 

2024年に発行される新紙幣の肖像は

一万円は『日本の資本主義の父』と呼ばれる『渋沢栄一』

五千円は津田塾大学の創設者である『津田梅子』

千円は破傷風の治療方法を開発した『北里柴三郎』。

 

紙幣の肖像人物は

日本銀行、財務省、国立印刷局の三者で協議し

最終的には財務大臣が決定します。

 

選定の基準は

日本国民が世界に誇れる人物で

教科書に載っているなど

一般によく知られていること

偽造防止の目的から

なるべく精密な人物像の写真や絵画を

入手できる人物であること

とのことです。

 

 

次に貨幣の話をします。

 

貨幣を発行しているのは

日本銀行ではなく

貨幣(以下、『硬貨』)の裏面に

『日本国』と刻印されているように

日本国です。

 

 

実務面を所掌するのは財務省で

同省が毎年の製造枚数を決め

独立行政法人『造幣局』に

製造を委託します。

 

 

紙幣にあって硬貨にないもの

お分かりになりますか?

 

記号番号です。

 

逆に

硬貨にあって紙幣にないものは?

 

発行年です。

 

またまた余談です。

 

一般的にはあまり知られていませんが

硬貨が法定通貨として強制力を持つのは

1貨種につき20枚までです。

 

すなわち

客に一円硬貨20枚を出された場合

店は受け取らなければなりませんが

21枚目以降は受け取りを拒否できます。

 

『通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律』第七条に

『貨幣は、額面価格の二十倍までに限り、法貨として通用する』

そう定められています。

 

 

さて最後になりますが

自動販売機やATMでは

どのように紙幣や硬貨を判別しているのでしょう?

 

 

偽造通貨行使防止の観点から

詳細をお話しすることはできませんが

概略のみご説明します。

 

機械の中の

紙幣識別装置や硬貨選別装置には

発行された直後の紙幣や硬貨の特性に

流通過程における汚れ、摩耗などを考慮した

許容範囲を持ったデータが記録されています。

 

紙幣や硬貨が入れられると

識別・選別装置は

その特性を瞬時に測定し

記録されたデータの範囲内にあれば受け入れ

範囲外であれば排除します。

 

水洗いしてしまった紙幣や

油汚れのついた硬貨が

排除されることがありますが

これは記録されたデータの

範囲外になっているからです。

 

 

長々と知ったかぶりをして

申し訳ございませんでした。

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。旅をした国々の街角の光景などをご紹介します。テーマは、韓国テジョン(大田)市です。