ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、中国・広州市の『石室聖心大教堂』をテーマにします。
広州市は
香港の北約２００㎞に位置し
広東省の省都。
華南最大の都市で
市区人口は約１１００万人。
林立する超高層ビル
市内を縦横に走る地下鉄
急速に近代化が進んでいますが
古き良き広州の家並を残す地域も
そこかしこに見ることができます。
今回ご紹介する
『石室聖心大教堂』は
市の中心部にありながら
下町色の濃い地区にあります。
最寄駅は
地下鉄２号線／６号線の
『海珠広場』。
距離的には
６号線の一つ隣の駅
『一徳路』の方が若干近いのですが
街の雰囲気を味わうには
『海珠広場』駅下車をお薦めします。
両脇に華南風の騎楼
正面にヨーロッパ風の教会
これぞ『広州』といった感じです。
この地にはかつて
両広総督葉名琛の官邸がありましたが
１９世紀半ばの『第二次阿片戦争』で
英仏連合軍により占領され
焼き尽くされました。
第二次阿片戦争終戦後に
フランスのカトリック教団に貸し出され
教団は１８６３年に
二人のフランス人の設計のもとに
聖堂の建設に着工しました。
１８８８年
２５年の歳月を経て落成した
石室聖心大教堂は
全ての壁と柱が
花崗岩の積み上げでできたゴシック様式で
パリのノートルダム大聖堂と
類似点が多々あります。
建築面積は２７５４㎡
３層構造で
塔の先端までの高さは５８．５ｍあります。
全て石造りのゴシック様式の聖堂は
世界で４つありましたが
昨年のノートルダム大聖堂の焼失により
現在では
石室聖心大聖堂を含む
３か所のみになってしまいました。
折から日曜日のミサ
多くの方々が
敬虔にお祈りをされていました。
祭壇の脇のシャンデリア
・・・教会でそう言っていいのか不案内ですが・・・
ステインドグラスかと見紛うほどの
薄くしさです。
この他にも
聖書の内容を描いたステインドグラスや
キリスト像など素晴らしい物が多くありますが
ミサの最中ゆえ撮影は控えました。
側面の装飾も荘厳
ヨーロッパの有名な教会に
引けをとりません。
大聖堂の事務所である
『聖心楼』
正面の庭に配された橋や岩が
限りなく中国風。
恐らく大聖堂完成後に
中国人の手で造られたのだと思います。
花に囲まれた広場では
たくさんの方が
祈りを捧げています。
信者の先の花園には
聖母マリア像が
・・・こちらもどことなく中国的です。
イエス・キリスト誕生の
逸話に因んででしょうか
羊飼いと羊たちの像が置かれています。
キリスト教のことは
詳しくないのですが
これまで訪れた教会で
このような光景を見たことがありません
・・・見逃していただけかもしれませんが。
中国で最も美しい教会
そう言われている
石室聖心大教堂
確かに素晴らしい教会でした。
石室聖心大教堂
中華人民共和国広東省広州市越秀区一徳路５６号
86-20-83399675
8:30-11:30 14:30-17:00
次回は、本日１５：００にオンストリート編。旅をした国々の街角の光景をご紹介します。テーマは、中国・瀋陽市です。