スピンオフ編~台湾新竹市・旧日本家屋を忠実に修復『辛志平校長故居』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、台湾・新竹市の『辛志平校長故居』をテーマにします。

 

 

新竹市は

首都台北の南西40㎞

人口約43万人の中核都市

 

市の中心となる建築物で

観光名所にもなっているのが

『東門城』。

 

1829年に建てられた

かつての竹塹城の東門で

ここを中心に数本の道が

放射状に延びています。

 

 

放射状に延びる道の一つ

『東門街』を東に200mほど行くと

左側に日本風の家屋が現れます。

 

 

ここが

『辛志平校長故居』です。

 

 

日本占領時代の

新竹中学の校長宿舎で

初代校長の大木俊九郎によって建てられました。

 

建築年を明記した文献は現存しませんが

1922(大正11)年頃と推定されています。

 

 

日本風と閩南(福建省及び台湾)風が

融合した庭に囲まれた日本家屋には

歴代の日本人校長が住んでいました。

 

日本敗戦後の1945年

新竹中学は

中華民国の国立新竹高級中学校となり

初代校長に週にした広東省出身の辛志平が

1985年に逝去するまで

校長としてこの家に住んでいました。

 

 

辛志平の死後は

建物の老朽化のため住む人が無く

長らく空家として放置されていましたが

2002年に新竹市が市指定古蹟に登録し

修復工事の後に一般公開されました。

 

 

辛校長は

日本人による植民地教育から

中華民国の教育に変えることを方針とし

官舎においても執務に勤しんだそうです。

 

 

家屋内部は

忠実に原状復帰されており

大正・昭和の日本家屋と

見紛うほどです。

 

 

床の間と違い棚がある

書院造りの居間。

 

レコードプレイヤーや

違い棚の上の写真には

若干の違和感はありますが

よくぞここまで修復したものだと

感心します。

 

 

襖も本来の物ではないと思いますが

違和感はありません。

 

 

タイル張りの洗い場がある台所

大正ロマンですね。

 

 

風呂場もタイル張り

しっかり復元されています。

 

 

校長故居の裏手には

事務所兼レストランがあります。

 

こちらのレストランについては

明日リポートしますので

是非ご覧ください。

 

 

台湾各地には

旧日本家屋を修復し

一般公開している施設が多くありますが

これほど原状に忠実に修復・保存されている所は

ないと思います。

 

辛志平校長故居

中華民国新竹市東門街32号

86-3-522-0351

11:00-17:30

月曜日休館

入場無料

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。旅をした国々の街角の光景をご紹介します。テーマは、中国・大連市です。