スピンオフ編~東京都墨田区向島・勝海舟も参禅した『牛頭山弘福寺』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都墨田区向島の『牛頭山弘福寺』をテーマにします。

 

 

最寄駅は

東京メトロ半蔵門線、東武スカイツリーライン

都営地下鉄浅草線、京成押上線の

『押上』。

 

 

駅から徒歩10分

『見番通り』にある

黄檗宗の名刹です。

 

 

見番をご存知の方は

少なくなっていると思いますが

芸者衆の手配等を行う

花街の中心施設で

事務所の他に歌舞練場を備えています。

 

弘福寺のある向島も

かつての花街で

現在でも高級料亭が数軒あります。

 

『向島墨堤組合』(見番)には

今でもお姐さん方が

踊りのお稽古に通っています。

 

 

そんな艶やかな向島にありながら

弘福寺の山門は

禅宗らしい質実剛健としたもの。

 

創建は江戸時代前期

1673(延宝元)年

山号は『牛頭山』

鉄牛道機禅師による開基。

 

勝海舟が若い頃

剣道の師の薦めで

参禅していたことでも知られる寺です。

 

 

山門を抜けると

正面にあるのが本殿

『大雄寶殿』。

 

関東大震災で罹災し

現在の本殿は

1933(昭和8)年に再建されたものです。

 

 

隅田川七福神の一つで

布袋尊が祀られています。

 

山門の脇には

布袋尊の碑がありますが

勿論これは御本尊ではありません。

 

 

布袋尊は

大雄寶殿に安置され

正月のみ御開帳になります。

 

 

普段は

ドラえもんの下の

ガラス越しに見ることができます。

 

 

ガラス越しに見た

布袋尊です。

 

 

本殿の屋根には

立派な擬宝珠が。

 

 

しゃちほこと鬼瓦も。

 

 

こちらは

本殿に元々あった鬼瓦

老朽化のため交換したものを

保存しているとのことです。

 

 

本殿と社務所をつなぐ渡り廊下

その先には何があるのでしょう。

 

 

風情ある小径が続き

その先には茶室のようなものが。

 

 

創建当時の物ではありませんが

なかなか趣きのある茶室です。

 

 

茶室の反対側には庭が

・・・奇しくも

東京スカイツリーを取り込んだ

借景庭園に。

 

 

庭の入口には

5m四方程度の不思議な空間が。

 

以前は四阿が建っていて

野点が催されていましたが

老朽化のため撤去されたそうです。

 

 

あまり大きくはありませんが

枯山水の素敵な庭です。

 

 

本殿前に戻り

右手を見ると鐘楼が。

 

安政大地震で倒壊し

その後1933(昭和8)年

本殿の再建とともに再建されました。

 

梵鐘は

1688(貞享5)年に鋳造されたもので

墨田区に現存する最古のものです。

 

 

山門に向かうと左手に

小さな祠があります。

 

 

祀られているのは

『翁媼尊』

小さなお爺さんとお婆さんの石像です。

 

この石像は古くより

『咳爺婆尊』と呼ばれ

口の中に病のある者は爺に

咳に病む者は婆に祈願し

全快した時には

煎り豆と番茶を添えて

その礼に供養するという

風習が伝わっています。

 

 

花柳界の真っただ中にある

質実剛健な禅寺

東京スカイツリーにお見えの際は

ちょっと足を伸ばして

参詣されてはいかがですか?

 

牛頭弘福寺

東京都墨田区向島5-3-2

03-3622-4889

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。旅をした国々の街角の光景をご紹介します。テーマは、韓国・クンサン(群山)市です。