スピンオフ編~東京都大田区・周囲1.2㎞ですが見どころ満載『洗足池公園界隈』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都大田区の『洗足池公園界隈』をテーマにします。

 

 

最寄駅は

東急池上線

『洗足池公園』。

 

 

中原街道を挟み

駅の目の前に

『洗足池公園』が広がります。

 

北千束の清水窪湧水等を水源とする

都内屈指の広さを誇る

淡水湖を中心とした

大田区立の公園。

 

公園の面積は7万7000㎡

内ほぼ半分に相当する4万㎡が

『洗足池』

池の周囲は約1.2㎞になります。

 

 

中原街道から時計回りに巡ると

まず目に入るのが

木製の太鼓橋

『池月橋』。

 

橋の名称は

源頼朝の料馬であった

『池月』に由来しています。

 

『池月』は

平氏討伐に向かう頼朝軍が

当地に本陣を構えた際に

どこからともなく現れた野生馬で

馬体が池に浮かぶ月影の様であったことから

その名を冠されたとのことです。

 

 

池月橋を渡った先にあるのは

『千束八幡神社』。

 

平安前期860(貞観2)年に

豊前国(現在の北九州辺り)の宇佐八幡を勧請し

千束郷の総鎮守として創建されたものです。

 

頼朝軍が

名馬を得たことを吉兆とし

平氏討伐のための征旗を

高く掲げたことから

別名『旗揚げ神社』とも呼ばれています。

 

 

千束八幡神社から暫く歩き

池の北端に至ると

朱塗りの橋が現れます。

 

 

橋の向こうにあるのは

『弁天島』。

 

 

七福神で唯一の女神

弁財天を祀る

『弁財天社』があります。

 

 

弁天島から先は

樹々が生い茂り

野鳥観察に絶好の場所になります。

 

 

前掲の画像の杭の上にあるのは

モニュメントかと思いましたが

本物のユリカモメ。

 

都民でも知らない人が多いのですが

実はユリカモメは

『都民の鳥』に指定されています。

 

 

ボードウォークの『八ツ橋』の内側は

水生植物園になっており

夏には花筏の開花を見ることができます。

 

 

『八ツ橋』を渡り

公園の外に出ると

勝海舟夫妻の墓所への参道があります。

 

海舟は

1868(慶応4)年に

江戸に進軍した新政府軍の本陣が置かれた

池上本門寺で西郷隆盛と会談し

江戸城無血開城を実現させました。

 

その際に通りかかった

洗足池の趣ある自然に感銘し

1891(明治24)年に

洗足池の畔に別邸を建て

自ら『洗足軒』と名付けました。

 

 

海舟は

1899(明治32)年に

77歳で没しましたが

『富士を見ながら土に入りたい』との思いから

生前より別邸の背後のこの地に

墓所を造りました。

 

 

当初は

海舟一人の墓所でしたが

後に妻のたみも合祀されました。

 

向かって右が海舟

左がたみの墓です。

 

 

海舟夫妻の墓所の近くには

『西郷隆盛(南洲)留魂詩碑』があります。

 

海舟が

西郷の死を悼み

その詩と筆跡を残すため

西郷の三回忌に当たる1879(明治12)年に

自費で建てたものです。

 

もとは葛飾区の浄光寺にありましたが

1913(大正2)年の荒川開削工事に伴い

この地に移設されました。

 

 

墓所の裏手には

今年9月に開館した『勝海舟記念館』が。

 

海舟に関する図書の収集、閲覧などを目的に

1933(昭和8)年に開館した旧『清明文庫』を

保存・活用しながら増築し

大田区が全国で初の海舟記念館として開館したものです。

 

 

ファサード中央部の

ネオゴシックスタイルの

柱型4本が特徴的な美しい建物で

2000(平成12)年に

国登録有形文化財に登録されています。

 

内部は外装とは異なり

階段の手すりなど要所要所に

アールデコ調の装飾が施されています。

 

 

2階の貴賓室には

海舟の胸像が・・・。

 

若かりし頃の

和装も素敵ですが

晩年の洋装の海舟も

なかなかハンサムです。

 

 

2階ホールの大型モニターでは

海舟や洗足池に関するビデオが

放映されています。

 

 

勝海舟記念館から

東急池上線の駅の方に向かうと

鎌倉時代に創建された

『御松庵』に由来する

日蓮宗の『妙福寺』があります。

 

 

1282(弘安5)年

日蓮が身延山から

池上宗仲の館(現在の池上本門寺)に向かう途中

ここで休憩を取り

松に法衣を掛け

池の水で手足を洗ったと言われてています。

 

これが洗足池の名前の由来とされています。

 

 

こちらが

日蓮が法衣を掛けたとされる

『袈裟掛けの松』

現在の松は三代目です。

 

 

周囲1.2㎞の池で

そのまま一周すれば

20分程度。

 

しかし

見どころが多くありますので

半日くらい掛けてゆっくりと歩きたいものです。

 

洗足池公園

東京都大田区南千束2-14-5

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。旅をした国々の街角の光景をご紹介します。テーマは、韓国・サチョ(三陟)市です。