スピンオフ編~群馬県高崎市・極楽浄土をイメージした400m『洞窟観音』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、11日(月)の続編で群馬県高崎市の『洞窟観音』をテーマにします。

 

 

最寄駅は

JR各線、上信電鉄

『高崎』。

 

 

『洞窟観音』は

高崎駅西口からバスで約15分

11日にご紹介した『徳明園』と

同じ敷地内にあります。

 

 

高崎と言えば

『白衣観音』が有名ですが

洞窟観音は全く別物。

 

徳明園を造成した

新潟県柏崎出身で

高崎で呉服商として財を成した

山田徳蔵(1885-1964)が

人々が共に楽しめる観光参拝場として

建設したものです。

 

 

1919(大正8)年に着工し

徳蔵翁が亡くなった1964(昭和39)年まで

50年近い年月を掛け

完成しました。

 

洞窟入口の天井では

美しい天女のタイル画が

参拝者を迎えてくれます。

 

 

そして

『南無観世音菩薩』と書かれた

赤い提灯から

洞窟観音が始まります。

 

 

洞窟の総延長は約400m

つるはしやスコップなどを用い

全て人力で掘削されました。

 

徳蔵翁は

この洞窟を『彼岸の楽土』としてイメージし

通路の両側には

新潟県魚沼出身の石彫の名工

高橋楽山が生涯を掛けて彫刻した

魚沼産花崗岩の観音像が

39体配置されています。

 

 

こちらは

『如意観音』。

 

人々を苦悩から救い

あらゆる願いを叶える

観音菩薩です。

 

 

こちらは

『竜頭観音』。

 

龍の変化身で

慈しみの観音菩薩

豊作や水難除けに

ご利益があるそうです。

 

 

洞窟中ほどには

極楽浄土を表現した祠があり

いくつもの小さな観音像が祀られています。

 

 

一見

鍾乳洞のようにも見えますが

浅間山から信越線で運び込まれた

黒色の溶岩を

人の手で貼り付けたものです。

 

 

一番最後に祀られているのは

『聖(しょう)観音』。

 

全ての観音菩薩の基本形で

苦しんでいる者を救う時には

千手観音や十一面観音など

様々な姿に身を変えて

救いの手を差し伸べるとのことです。

 

 

洞窟の出口近くには

観音像ではなく

『極楽地蔵』があります。

 

 

徳蔵翁は

現在の倍の長さの

800mの洞窟を造り

極楽浄土を再現したかったそうですが

1964(昭和39)年

志し半ばで寿命となり

88歳の大往生を遂げました。

 

洞窟出口の脇には

高橋楽山や洞窟造りに関わった人たちが

暮らした部屋があります。

 

 

現在は

奉納所として使われています。

 

 

このような巨大な洞窟を

私財を投げ打って造り

人々のために極楽浄土のイメージを

提供しようとした

徳蔵翁の志しに敬意を表します。

 

洞窟観音

群馬県高崎市石原町2857

027-323-5025

10:00-16:00

夏季(4~11月)の土日祝日は17時まで

拝観料 800円(徳明園を含む)

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。旅をした国々の街角の光景をご紹介します。テーマは、大阪府・大阪市です。