スピンオフ編~群馬県高崎市・遊び心と斬新な発想に溢れる庭園『徳明園』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、群馬県高崎市の『徳明園』をテーマにします。

 

 

最寄駅は

JR各線、上信電鉄

『高崎』。

 

 

『徳明園』は

高崎駅西口からバスで約15分

観音山中腹にあります。

 

 

新潟県柏崎出身で

高崎で呉服商として財を成した

山田徳蔵(1885-1964)が造成したもので

北関東屈指と言われる

2万平方メートルの日本式庭園です。

 

造園は

明治神宮の造園も行った

新潟市の二代目後藤石水。

 

池泉回遊式、枯山水、

苔庭、石庭の4つのエリアで構成され

四季折々の表情を

楽しむことができます。

 

 

入口を入り坂道を下ると

敷地の半分近くを占める

池泉回遊庭園が広がっています。

 

 

池を巡る小道には

徳蔵が才能を見抜いた

新潟県魚沼出身の石彫師

高橋楽山の作品が

散りばめられています。

 

こちらは

楽山初期の作品である

『観音像』。

 

 

池の畔で

観音像と対峙している

不思議な石像が二体置かれています。

 

『笑い鬼』と『笑い閻魔』

一般的には恐ろしい顔をしていますが

徳明園では二者とも笑顔。

 

 

酒を飲みながら

ご機嫌顔の閻魔大王。

 

仏教上は

閻魔大王は大黒天とともに

縁結びの神様とのこと

・・・知らなかった!

 

 

鬼も歯をむき出して

笑っていますが

ちょっと不気味ですね。

 

 

池の苔むした岩には

何かがいます。

 

 

よく見ると

二匹の蛙です。

 

 

 

そして

池の畔の岩には

今にも飛び込みそうな

もう一匹の蛙が。

 

 

この蛙の後ろには

徳蔵翁の句とともに

蛙の彫刻が施された

『蛙石』があります。

 

蛙がどこに彫られているか

『分かりますか?』と書かれていますが

さっぱり分かりませんでした。

 

 

蛙石の近くには

水天が祀られています。

 

水と子供を守護する神水の神で

古来より

安産、子授かり、子育てについて

信仰が厚い神様です。

 

余談ですが

水天宮と言うと

東京・日本橋蛎殻町が有名ですが

総本宮は

福岡県久留米市にあります。

 

 

池の中央では

浦島太郎が釣りをしています。

 

 

池を臨む小高い処には

『山徳記念館』があり

山田徳蔵に関する資料が展示されています。

 

 

記念館の下には

防空壕の跡があります。

 

 

防空壕は

徳明園に隣接する

『洞窟観音』の洞窟に通じているそうです。

 

 

石庭、苔庭など

まだまだご紹介したいものがありますが

長くなりますのでこの辺にしておきます。

 

最後に

枯山水の庭を。

 

 

付録

 

こんなキノコが生えていました

・・・毒キノコでしょうね。

 

 

徳明園は

『雅』や『粋』を感じるものは余りありませんが

商人ならではの遊び心と

斬新な発想が盛り込まれた

ユニークな庭園です。

 

今は

まさに紅葉の季節で

素晴らしい光景を見ることができます。

 

徳明園

群馬県高崎市石原町2857

027-323-5025

10:00-16:00

夏季(4~11月)の土日祝日は17時まで

入園料 800円(洞窟観音を含む)

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。旅をした国々の街角の光景をご紹介します。テーマは、アメリカ・サンフランシスコ市です。